正社員の代わりに採用される派遣は臨時の代替要員の可能性大? 傾向と対策まとめ

元々、正社員や契約社員が担当していたポジションに派遣社員として採用されるケースがある。正社員前提の紹介予定派遣ではなく、3年までしか働けない一般派遣としてである。特に専門職系で多いように思う。

これには様々な裏事情があると想像できるが、実際に経験したり見聞きした範囲で、どういった裏事情があるのか考察し、傾向と対策をまとめてみたい。

正社員ポジションを派遣で募集する理由

これには様々な理由が考えられる。

急に退職したので急に募集しないとならない

前任者が何らかの事情で急に退職するため、急遽、派遣社員として同じようなスキルを持った人材でツギハギしたいという場合。

上司と喧嘩したとか、日ごろのストレスが限界に達したとか、そもそも正社員自体がミスマッチの雇用で入社数カ月や、下手したら試用期間中という場合もある。

そうなると、契約期間ごとに切れる派遣社員の方が採用リスクが少ないし、短期間で採用できる。派遣は来週から来てくれなんてことも多いし、「お手軽バージョン」としてツギハギ的に採用したい場合である。

経費削減で派遣でよくね? の場合

前任者はそれほどネガティブな理由での退職ではないものの、大した仕事していないのに年功序列的にそこそこの給料を貰っていたという場合。

頭の悪い前時代的な昭和企業でも、そういった場合は上層部が美味しい思いをするために、正社員で長期間働かれると人件費がかさむために最長3年で切れるし昇給もない派遣でよくね? という発想での採用である。

環境自体は恵まれているし、仕事もハードではない可能性が高いが、正社員で声がかかったりすることはない完全使い捨てポジションなのをお忘れなく。

病気療養や育児休暇などの場合

これも派遣ではよくある。

前任者というか担当していた人が一時的に入院や出産、育児などで休むために、その期間限定で派遣が採用される場合である。

病気療養の場合はいつ復活するかわからないし、予定外に早く復活される場合もある。反対に復活しない場合もあるだろうし、先が読めない。派遣だからといって都合の良すぎる採用である。

出産や育児に伴う派遣採用は、1年だとか期間が予め決まっている場合が多い。その道でのキャリアが塞がれているので、短期間だけ働くという何らかの理由がないと無気力状態になりやすいだろう。

といっても、通常の長期派遣でも関連会社から正社員が転勤してきたり、業務が外注されたりするとあっさり契約終了する場合もあるので、どのみち無気力状態にはなりやすいのではあるが。

まとめ 正社員や契約社員ポジションは注意点が多い

本来は正社員や契約社員が担当していたポジションなのだから、やりがいもあって、将来はそのまま正社員に引き抜かれるかも・・・と甘い考えでいると、しっぺ返しを食らう可能性もあるのが今回のような採用ケースだ。

もちろん、能力と本人と派遣先の希望で引き抜きの可能性もゼロではないだろうが、どっちかというとヅキハギ的だったり数合わせでの後先考えない臨時採用の場合が多い気がする。

1年以上の長期で働きたい場合は、顔合わせで前任者の情報や自分のポジションの将来の予定などはよく確認しておきたい。