組織図ありきの派遣先は使い捨てと差別が日常的すぎてツラい

会社というのは個人経営の場合などを除けば、一般的には複数人の組織で成り立っている。

それなりの人数で動いている組織なら、組織図というものが存在していることが多い。しかし、この組織図は派遣先によって扱いの“重さ”がかなり違うのをご存じだろうか?

派遣社員が働く組織は様々

派遣社員が就業する派遣先となると、数十人以上の中小企業であったり、場合によっては全国や海外に支店や営業所がある社員数万人規模の大企業であることも珍しくない。

中小企業より大企業の方が人材が多く必要というのもあるし、業務が細分化されていてニッチな人材が必要であったりとか、人材予算があるので月単位で言うと下手な新入社員より給料が高い派遣社員を雇い入れる機会が多い。

組織図が重要視されるかどうかは組織次第

組織図は社会人経験があったり会社で働いた経験があれば、1度は見たことがあるのではないだろうか。

そもそも社会人云々というより、学校や役所の配布物なんかの方が先に見ることになる気がする。役所や公務員的な組織では必須のツールだからだろう。

組織図というよりは、上下関係や命令系統を図に表しているものであって、「君は図で言うと、この位置にいるから上には逆らえないよ」というのを紙一枚で表現しているとも言える。

組織図を重視する派遣先は派遣切りもあっさり?

派遣社員にとって組織図とは、自分を阻んでいる周囲の壁を視覚として把握することができるツールとも言える。

勤務初日などで「うちの組織図はこんな感じです」と見せられる派遣先があるが、個人的な経験では十中八九、そういう組織では上下構造や命令系統が明確。派遣は派遣と言う名の部品であり、期間契約の使い捨ての扱いなことが明確なことが多い。

反面、そこそこの大手企業なのに派遣先で組織図を特に目にする機会がない場合もある。どこかの管理部門には存在しているのだろうけども、派遣社員や一般社員が気にする必要がない文化ということだろう。

そういった組織では雇用形態や役職よりも、個人の仕事へのやりがいや成長が重視されていることが多い。個人があって組織があるという考え方だ。

派遣社員にとって働きやすいのは、もちろん後者。組織図で雁字搦めの派遣先で良い思いをしたことは少ない。

まとめ 組織図重視かどうかは事前にわかる場合もある

あくまでも経験則だが、組織図を重視する派遣先では派遣社員は明確に差別される場合が多い。命令系統、イベント参加、契約更新に関わることなど、すべてがトップダウンで組織として管理されている。

ちなみに、組織図を重視する派遣先かどうかは事前にわかる場合もある。企業の公式サイトにそのまんま組織図が載っていたりすることもあるからだ。さすがに一般社員の個人名までは書かれていないが、外部にまで組織構造を公開するのもお役所的に引いてしまうけども。