派遣は典型的な「鼻先に人参」状態!! 使い捨てにされないマインドが必要な理由

派遣でいくつかの職場で働いていると、つくづく思うのが自分も含めてだけど、周りの派遣社員の人たちが鼻先の人参を追いかけさせられている状態だと感じること。

組織論的に言うと、「モチベーション2.0」という給料だけを与えればモチベーションを維持できるという古い時代の考え方。

今は「モチベーション3.0」といって、働く人の内的要因からモチベーションを引き出さないと組織としての効率が悪いのだけど、派遣社員を使い捨てにしている企業は組織論が昭和時代のまま固着しているとも言える。

派遣先が巧みに人参をぶら下げてくる

「モチベーション2.0」の考えで派遣社員を使ってビジネスを回してる派遣先企業は、ぶら下げるための人参を常に大量にストックしている。

どのような方法で人参を与えると派遣社員を効率的に労働力として使えるのかをノウハウとして蓄積している。専門職などで長期契約だとしても多くの派遣社員は3カ月程度の契約期間を繰り返す。

日々、派遣社員の目の前に人参をぶら下げて、更新をかけさせてレースさせるのだ。

派遣社員同時で争わせる悪質派遣先も

悪質な派遣先になるとも同じ職種で全く同じ役割の派遣社員を複数人投入させる。特段、個人ごとの考え方や専門スキルなどで採用しているわけではなく、その業務ができそうな派遣社員を「適当」に採用しているのだ。

なにしろ、使ってみてスキルが不足していたり、反抗的な態度があったり、組織のやり方に馴染まない場合は、トカゲのしっぽどころか、よくビジネスホテルに置いてある使い捨て歯ブラシくらいの間隔で更新タイミングで切り捨てる。

こうした複数人で同じ仕事をさせている派遣先は、何も単純労働の作業系の仕事に限らない。時給2千円前後のITなどの専門職でも普通にある。

日々、チームごとのメーリングリストや社内システムで仕事の報告をさせ、文句を言わずより効率的に作業できる人材だけを残していくのだ。

月末の派遣切りの見せしめ行為もある

こうした派遣先の場合、月末にもなると退職予定者などを全体のメーリングリストなどで告知する。

今月の退職者「山田、佐藤、井上・・・」といった具合で全体に告知するのだ。

仕事ができないと次は君が退職者リストに入ることになめぞ、という無言の圧力であることは言うまでもない。普通、退職というと非常にセンシティブなことなので告知にも本人の同意などが必要と考えられるが、こうした企業ではプリンターのインクなりトナーなりを取り換えるくらいの感覚でしかない。

まとめ 派遣先はあの手この手で人参をぶら下げてくる

感覚としては8割以上の派遣先は常に人参をぶら下げてくると思う。

あなたの派遣先や過去の派遣先、これから働くかもしれない派遣先も人参ぶら下げタイプである可能性は高いのだ。

そんな時は「何のためにその派遣の仕事をやろうと思ったのか」という原点について考えるべきだ。一時的に必要な何かの資金や生活費のためであったり、将来やりたい仕事へのステップなど、何らかの目標があったはずだ。

何も思いつかなかったするのは派遣先や派遣会社の思うツボ。人参のマジックに騙さ気内ためには、その派遣の仕事の先にあるものを常にイメージしながら働いていく必要がある。