縦割りでコンサバティブ(保守的)な派遣先はブラック、短期離職者が多いという経験談

縦割りでコンサバティブな職場というと派遣経験者の皆さんはどんなイメージを抱くだろうか?

コンサバティブはコンサバとも言い、日本語では保守的と訳されるが、行政機関みたいな縦割り組織とセットになっていることが多い。

保守的だから安定就業できるわけではない

「しっかりした組織で堅実な経営体制なら、派遣でも安定して長く働けるのでは?」と思ってしまう人もいるかもしれないが、実態としては真逆のことが多い。

元国営で民営化した企業などに多いが、そういったところでは昔の習慣で公務員の職場のごとく極端な縦割りで組織が形作られている。昭和の高度成長期のごとく、どんなに理不尽でうろと会社や上司に忠実であれば年功序列で昇進できる。

但し、そういった昭和体質の旨味を味わえるのは正社員の場合だけだ。

派遣だと鉄のハードルで階層分けされた組織の最下層

正社員だと会社の体質や理不尽さえ飲み込めれば安定就業できる可能性が高い保守的な企業。

しかし、派遣となると話は全く別だ。

日本の労働環境の縮図とも言えるが、正社員の安定雇用のために臨時で雇われる最下級のポジションにあてがわれる。

先行き不透明な一時的なプロジェクトの要員として採用されるとしても、コンサバティブな体質が影響して中間管理職からは「これからどんどん業務が増えていくから」と長期安定業務かのように説明される。

もちろん、実際は先行き不透明なプロジェクトなので業務量が減れば、調整弁としてあっさり派遣切りされるのだ。

タイムカードは一分刻み、全てが細かすぎる

こうした保守的な派遣先の場合は、派遣社員にとっては理不尽に思えることが多々ある。

例えばタイムカードは一分刻みで細かく申請しないとならないし、契約業務の開始時間前に朝礼に参加したり勤怠報告しないとならない。これはもちろん、厳密には給料が支払われなければならないが、会社のやり方に不満を漏らせば即刻派遣切りとなる。

コンサバティブ企業は鉄壁の要塞みたいなものなので世間の常識は通用しないのだ。

まとめ 保守的な派遣先では派遣は使い捨て調整弁

公務員のような縦割りで保守的な派遣先というと、一見すると安定して就業できそうなイメージがある。

しかし、契約期間であっさり切ることができる派遣社員という仕組みは、縦割りで保守的な派遣先にとっては非常に使い勝手がよい。

階層構造なので上は派遣社員が人間であることすら認識していないことも多く、組織にとって不要になった時点で、まるで節電のために電源スイッチを切るかのごとく、何の感情もなく派遣をあっさり切ってしまう。

決められた期間であろうと、充実した派遣ライフを送りたい人はできるだけ避けた方が無難なのは言うまでもない。