派遣で働いてはいけない理由と派遣で働きたくない理由

派遣で働いてきた経験者だからこそ言える『派遣で働いてはいけない理由』と『派遣で働きたくない理由』を列挙してみる。

派遣と言っても色々あるが、大手派遣会社でのIT等の技術、専門的な長期派遣での話である。

その他の職種やその他の形態の派遣については知らないのでここでは除外する。

結局、派遣会社の奴隷である

比較的まともな派遣会社であれば、それなりのサポートや相談体制はあるにせよ、年単位の長期で見れば結局は派遣会社の奴隷であることがはっきりする。

契約期間という首輪、時限爆弾を付けられているから、容易に外すことができない。

常に手綱を握られていて自由に身動きができない状態で、まるで牛舎か何かで家畜に餌を与えられるような状態に陥る。

周りの似たような派遣を見ても牛舎に入れられているような状態だが、人によっては、もはやそのことを自覚できないくらいに感覚を麻痺させられている。

派遣先が得するようにできている

雇われている以上は当たり前のことではあるものの、雇う側の方が美味しい汁を吸えるようになっている。

派遣先の社員が大抵は高級車に乗っていたり(今どき自家用車を持つことは時代遅れというのは置いておくとして)、高級マンションでリッチに家族と住んでいたりするのは『大手派遣先あるある』だが、派遣社員の側で同じような生活ができる人は非常に稀である。

派遣先社員にはボーナスや退職金とキャリアが手に入るものの、派遣社員が手にするものと言えば、3か月後にも貰えてるかわからない月収のみ。

派遣先企業においても奴隷のような扱いなのである。

派遣会社の広告ほどではないが『ほんのちょっとの自由』は手に入っても、それは不自由な自由であることが多い。

キャリアが身に付かない

派遣で働いていて一番恐ろしいのがこれだと思う。

雇用が安定しないとかがよくデメリットに挙げられるが、本当のデメリットはキャリアが身に付かないことである。

専門職であっても会社の業務のほんの一部の専門分野を担当することが多いため、何年やっても独立開業したりできるほどの知見は見に付かない。

年齢の割にキャリアがないとなると、正社員で転職するのも厳しくなるので、袋小路に突き進むことになってしまう。