ブラック派遣先か否かは初日の数時間でわかる! 経験者が見破るポイントを伝授

契約してしまった派遣先がブラックっぽい予感がするとしたら、出来るだけ早くブラックであることを断定すべきである。

なぜなら、なるべく早く動いた方がダメージを少なくすることができるからだ。

ブラック派遣先には共通パターンが存在する

多くの派遣就業を経験してわかったのは、ブラック派遣先には共通する一種のパターンが存在するということ。

派遣先の業種や職種が違ったとしても、ブラック派遣先にはパターンというか、共通フォーマットのようなものがあるのだ。

初日の数時間でわかる

ブラックであるかどうかは、経験的には初日勤務の数時間で90%程度はわかる。

つまり、じわじわとダメージを受けることを避け、ブラックだと断定するのを極限まで早めることができるのだ。

初日の数時間でブラックを見破るためのポイントは、下記のようなものとなる。当てはまるものが多いほど、ブラックだと断定できる可能性が高い。

派遣会社の営業マンが初日同行しない

派遣先がブラックかどうかには一見すると直接関係ないように思うかもしれないが、実は派遣先がブラックさに拍車をかけてしまう要因の一つ。

誰でも聞いたことがあるような大手派遣会社でも、打ち合わせがあるだとか、コロナ対応だからとかで、営業が初日同行しない場合が割とあるのだ。

同行しないこと自体は、社会人経験者なら誰を呼び出すとかの要領を伝えてくれさえすれば特に問題はない。

しかし、本当の問題は派遣先の担当者には物凄く不評ということ。

どういうことかというと、派遣先にしてみたら派遣会社と諸々の契約をしているのに、その担当者が顔も出さない事態だからである。

「なんで担当の営業さんは来ていないんですか?」なんて不信がられることもあったし、あからさまに「挨拶くらい来てもいいのに」なんて言われたこともある。

派遣会社の営業マンの印象が悪いと、派遣社員本人の印象まで悪くなってしまうので注意。

時間通りに行っても担当者がいない

初日同行の有無に関わらず、約束の時間通りに行っても担当者がいなかったり、5分以上待たされたりする場合は、その後に快適な職場が用意されている可能性は下がる。

普通は何日も前から決まっていること。

それなのに初日の受け入れ体制ができていなくて、妙に慌しかったり、IDカードだとか配布物とかの用意が出来てない様子の場合なども、やはりブラック要素は高まる。

初日出社後に改めて面接のようなものがある

信じがたいかもしれないが、派遣の場合は「顔合わせ」というオブラートに包まれた面接らしきものはあっても、いわゆる本格的な面接は法律上は行われないことになっている。派遣会社の担当者が同席しているというのもある。

ところが、初出社の時に顔合わせでは聞かれなかった業務に関わる重大なことを聞いてくる派遣先がある。再面接のようなものだ。

顔合わせに同席しなかった社員が聞いてくる場合もあるし、顔合わせで喋った相手が改めて細かく聞いてくる場合もある。

この段階で業務の内容と本人の経験とのギャップが判明したところで困るのはお互いである。「後から方式」で面接をやる派遣先はブラックの可能性が高い。

派遣先によっては初日のランチ会とかで、面接らしきものが行われることもある。初日はチェック項目が多すぎて気が抜けない。

専門職なのに初日の午後から実務

ある程度の大手企業なら、初日の午前中はPCのセットアップや社内アカウントの設定、午後はセキュリティ研修を受けたり、社内や部署の説明を受けたりなんかして、ゆるく1日が終わるのが一般的。先は長いし、のんびりゆっくりやりましょう、という感じだ。

編集長が経験した某派遣先だと、丸3日かけて社内の受け入れ研修専門の部署において、丁寧、親切にその手のレクチャーが行われた。

ところが、派遣にプロフェッショナル意識を求めている中小企業なんかだと、アカウントのセットアップなんかは全部完了済みのPCを渡されて、午後には実務が始まったりする。

1分たひとも実務をしていない時間は与えて貰えないのだ。それでいて、前述のような大手よりも給料が安いのが世間相場である。

まとめ ブラック派遣先は初日で大体わかる

ブラック派遣先の細かな特徴は、挙げていけば無数に存在する。

大体の場合において、初日というのは心に余裕がなかったりする。そのため、すべてに神経を尖らさせてチェックするのは現実的ではないだろう。

大切なことは今回取り上げたようなものを含めて、初日に感じる胸騒ぎにも近い違和感を見逃さないことだ。ブラックから出来るだけ早く逃れるためには、直感も時には重要な判断材料となるのである。