【10万円支給】本当は怖い(!?)無料の求職者支援訓練のおはなし
世の中にタダより高いものはないという、ごく常識的でありふれた話。
ハローワークの入り口付近のラックによく置かれている求職者支援訓練という、無料の職業訓練の案内を見たことがあるだろうか? 「〇月開講」とか「△△養成講座」みたいなチラシや薄いパンフレットのことだ。
というより、ハローワークに行けば必ず目に入るだろうし、窓口で求職相談なんかすれば職員から紹介される場合もあるかもしれない。
「へえー、無料な上に条件を満たせば月10万円も貰えるのか!!」と思考停止状態でサクッと申し込もうとしているなら、まずはこの記事をさらっと読むと後で後悔しないで済むかもしれない。
実はブラック訓練校が多い求職者支援訓練
条件を満たせば月10万円を貰いながら、資格やITスキルなどの取得ができるというのが売り文句だけど、実際はブラック企業ならぬ『ブラック訓練校』も多いのが実情。
筆者も2010年頃に国がやっていた基金訓練という似たような訓練も含めて、この訓練に数度通ったことがあるけれど、なぜ『ブラック訓練校』が多いのか、受講する側の目線で求職者支援訓練に纏わるお金の黒いカラクリだとか、裏側的なものを考察してみようというのが本記事の趣旨。
なお、当然の如く、善良な一般ピープルたる筆者の個人的な体験と考察であり、世の中には神様みたいな訓練校も存在するだろうし、事実と異なる場合も多大にあり得ることをお断りしておく。
似て非なる公共職業訓練と求職者支援訓練の違い
ハローワークというか国が行っているこの手の訓練は様々な種類があってややこしい。
まずハローワークが紹介している職業訓練全般のことを『ハロートレーニング』と総称することになっている。
さらにハロートレーニングは『公共職業訓練(離職者訓練)』と『求職者支援訓練(認定職業訓練)』というものに大きく分けられる。
ざっくり言うと、前者の公共職業訓練は雇用保険受給中で仕事探しをする前に新しいスキルを身に着けたいという人が通うところで、全国各地の主要都市にあるものの、大体は街の郊外の方にある。駅から遠くて歩ける距離じゃないのでバスを乗り継いだりと、妙に通いにくい場所のこともある。質素なコンクリート建てだけど、でっかい建物のことが多い。
公共職業訓練は大体は職業能力開発促進センター(ポリテクセンター)という所で公務員的な雰囲気の中で行う訓練である。電気設備だとかビル管理だとか、作業服を着てやるような、硬い感じの技術系を目指すコースが多い。
通う期間は半年~2年くらいと長めのことが多く、通っている間は雇用保険の支給が延長されるので延長する目的で通うことが多いとか多くないとか。
何年も前だけど、某ポリテクセンターの説明会に行ったら、最後に通っている生徒との交流会があって「こんなところに来ないでさっさ仕事を探した方がいい!」と本音を言われて申し込みを辞めたので、筆者は通ってことは一度もない。
対して、本記事で述べる求職者支援訓練は、そのへんの民間企業(誰も知らないような中小企業が多い)がハローワークに手を挙げて行っている民間度の高い訓練である。つまり、どっちかというとグレーから黒の濃淡だが、白~黒まで様々な濃度の訓練校が存在するわけである。
大前提、利益のために訓練校は存在する!!
「民間委託とはいえ、国が裏にいるから安心なんじゃないの?」と思うのは早とちりというもの。
民間企業が求職者支援訓練を開催するのは、失業者を助けてあげたいというボランティア精神や人助けのためではない。その動機は訓練を開催すれば国からお金が貰えるからである。
少子化などの影響で民間の専門学校などは経営が苦しい所もあるだろうが、求職者支援訓練を行うことで国から確実にお金が貰えるとなれば、手堅く儲けられる美味しいビジネスなのだ。契約している経営コンサルタントに「訓練をやれば手堅く儲けられる」と勧められて、この失業者を金ヅルにした「給付金ビジネス」に手を出す中小企業もあるという。
実際は書類や決まりで雁字搦めのお役所が行っていることなので、実際にちゃんと通学して貰ったり、就職して貰ったりしないと十分に利益で出ない仕組みになっているが、これについては後でグダグダと述べたい。
訓練校が貰える訓練実施奨励金について
なぜ求職者支援訓練の訓練校はやっきになって「うちは出欠確認が厳しい」「必ず就職して貰う」「合わないと思ったら辞めてもらって貰って構わない」とはっきり声に出して言うのかというと、すべて訓練校の利益に関わっている事項だからである。
ハローワークが事業者向けに公開している資料によると、基礎コースの場合は6万円/人月、実践コースの場合は5万円/人月が国から支払われることなっている。
出欠確認が厳しいのは制度の決まりで出席率が80%未満になると強制体校になり、受講者が減ることになって奨励金が減ってしまうからである。どうせ一つの教室に集めて授業を行うので、訓練校にしたら同じことをやってるのに単純に利益率が下がるのだ。
さらに、実践コースの場合は就職率が35%以上60%未満の場合は1万円/人月、60%以上の場合は2万円/人月が上乗せされる。
そもそも求職者支援訓練自体が就職を前提としているというのもあるが、これが「必ず就職して貰う」と口うるさく訓練校が言う理由である。この「就職」というのも後で述べるが、お役所的な定義でどうなの? と思うシロモノなのだけど。
「合わないと思ったら辞めてもらって貰って構わない」とはっきり言う訓練校があるのは、就職できる可能性がないのに最後までいられたら就職率が下がり、訓練校の利益率が下がるからである。
同様に面接で取捨選択するのも、できるだけ在校中か修了3か月以内に就職できそうな人を集めた方が訓練校が儲かるからである。
国や厚生労働省の利権ビジネスに付き合わされる
求職者支援訓練は受講生のメリットよりも、ハローワークや主催者側のメリットの方が大きいように思う。
申し込みするだけで2~3回程度のハローワーク職員との面談が必要で、暇でしょうがない郊外のハローワークでも職員に仕事が生まれる。申し込みには「ペーパーレスの時代にこんなに書類が必要なのか?」と驚くくらい様々な書類が渡される。記入項目も異様に多い。
訓練校は訓練校で、キャリアコンサルタントという資格取得にウン十万円もかかるハローワーク絡みの天下りビジネスの産物が配属されている。訓練中は定期的にキャリアコンサルタントとの面談(雑談でもOK)が義務付けられていて、訓練校や求職者支援訓練自体が天下りビジネスの一つと言えるだろう。
求職者支援訓練の講師について
これは訓練校によると思うけど、個人的な経験談から言うと、基本的に訓練の期間だけ臨時で採用されたアルバイトや契約社員、あるいは外部の講師派遣などで来た人が多い印象。
IT系とかだと、かつてその分野で働いていて引退したOBとか、脱サラしてフリーになった中高年とかが多い。古めのスキルはあるけど考え方が時代遅れだったりする。
君の想像の通り、受講生の就職率とかは本人の報酬には全く関係ないため、基本的に授業はいい加減だったり、やる気が本当にない講師の場合は自習ばっかりだったりすることもある。
せいぜい、受講生からの評判が良かったら次回の同じような講座の時にまた呼ばれるかもしれないけど、講師自体が求職者の場合も多いので笑うに笑えない。
一言で言うと、民間の専門学校とか大学とかではこんなレベルの講義はあり得ないだろうな、というのを日々ひしひしと感じるようなレベルの講師が多い。
訓練校やハローワークの言う「就職」の疑問符
求職者支援訓練で訓練校やハローワークが定義している「就職」とは、週20時間以上の雇用保険は入れる仕事のことである。
えっ!? と思った人は察しがよい。
週3日の使い捨てブラック時短派遣でも雇用保険に入れさえすれば、訓練校は上記の支援金割り増しを受け取れるのである。
訓練と関係ない分野でも就職扱いで大万歳
訓練と全然関係ない分野のアルバイトなんかでも雇用保険に入れさえすれば「就職」と見なされる。この場合、訓練校は何の役にも立っていないけど。
あえて言い切ろう。なんてズブズブで現実感のない就職概念なんだろうかと。
派遣なんて本人希望、会社都合問わず、初回契約の1~3月後くらいで離職になるケースの方が体感的に多いんだけど、訓練校にしたら就職は就職なので儲かるからお構いなしなのである。
実際にあったトンデモ訓練校の例
こんな訓練校も日本のどっかに存在するよ、過去に存在していたよという話。
割と全国の色々なところに似たような訓練校は存在すると思うので、受講を考えている人は参考にするといいかも。
就職できなさそうな人も合格させる訓練校
Web関係の割と専門知識のいるコースだったけど、人数集めのためか、どう考えても年齢的、基礎スキル的に就職ではなさそうな人も多かった某訓練校。その職種についている人が20代~30代前半くらいなのに、50代未経験とかだと実際にその職種に就職するのは現実的じゃない。
講師1人で15人まで授業ができる決まりなので、多少就職率が下がっても受講者を増やしたかったのだろう。または訓練に関係していない仕事でも就職さえすれば就職率は上がるというズブズブな仕組みを利用しているか。
1か月ごとに講師が変わる訓練校
科目とか授業内容で変わるなら理解できるけど、単に講師が辞めちゃったとか、教え方が雑過ぎて苦情が多くてクビになるために、1か月くらいで講師が変わってしまう訓練校があった。
まぁ、PC専門スキルを教える学校なのに、マウスとかの基本操作もままならない受講生が多かったりすると辞めたくもなるか。
教室の掃除までやらせる訓練校
PC専門スキルを教える学校だけど、訓練の一環とか言って受講生に教室の掃除をやせらる訓練校。
いや、普通の会社はビルが契約している清掃業者が掃除するから。超零細ワンマン企業に就職するのが前提なのか。
そういうハウスクリーニングとかのコースでもないのに、受講生に掃除させる訓練校は受講者数が減るからやめたほうがいいよ。辞めるまでいかなくても100点満点で-50点くらいにはなる。
社会人10年とか20年とかの人が多いクラスに日直制度とかやらせるのも頭おかしいというか、頭沸いてるとか思えない。
PCスペックがやることに対してショボすぎる
求職者支援訓練は一人当たり月5~7万円くらいの収入で運営しているから、自費で通う普通の専門学校の大体半分くらいの予算しかない。
だから、割と高スペックが求められるPC専門スキルのコースでも、何年も前の型落ちPCで授業することが多いと思った方がいい。使うソフトのバージョンが古かったりするのも「あるある」である。
求職者支援訓練はどんな人が通っているの?
自分の中の小さな統計学によって述べると、ハローワークで雇用保険受給中に月1回出頭するときにいるようなメンツである。
リストラとか派遣切りされた無職者向けの訓練なので、現在一流企業でバリバリ仕事をしていてスキルアップのために通っているというような人は皆無。
ある程度お金があれば有料のスクールとかの方がターミナル駅の駅前にあったりして何かと融通が利くし、講師のレベルも高く、設備や待遇がよいので、ある程度お金がある人が求職者支援訓練に通うケースは少ない。申し込みとか威圧的なうえに面倒臭いし。
求職者支援訓練は雇用保険受給が終わっても仕事が決まらなかったり決める気がなかったり、就職したけど何らかの理由で即辞めした人が仕方なく選ぶ選択肢であることが多い。
雇用保険を貰えない人が主な対象だったが、最近は雇用保険を貰う権利がありながらも理解しがたいのだけど、この「タダより高いものはない」求職者支援訓練に通う人も増えている。
訓練の科目によって年齢層や男女比は変わる。IT系だったら比較的若い無色やニート、元フリーターの男性が多かったり、事務職系だと主婦層を含む女性が中心だったりする。作業系だと中年以降の人が多かったり、ITパスポートとか万人向けの資格取得コースなら、属性問わず様々な人がいる。
おおよそ制度や科目に対するステレオタイプな人たちが集まっていると思ってよい。
注意! 2022年7月からは雇用保険延長目的の悪質受講者が急増
求職者支援訓練は元々は雇用保険が貰えない人が主な対象で、雇用保険受給者は枠が余っていれば通えるくらいの位置づけだったが、2022年7月からは雇用保険受給者も普通に申し込みできるように制度が変わった。
雇用保険受給者の場合は訓練期間中は雇用保険が延長されるので、元々3か月の受給期間だった人が6か月コースに通うと倍以上の期間に楽々延長されるのである。
ポリテクなどの公共職業訓練では雇用保険延長目的で通うケースは以前から多かったが、家の近所の大した興味のない求職者支援訓練の学校に通うことで雇用保険を延長する輩が急増しているのである。
その職種の経験者で学ぶ必要もないのに働きたくないために「仕事に就く前のリハビリで」などとわけのわからない理由で入校し、周囲にドブ臭い先輩風を吹かすアホが2~3人くらいはいるのが最近の傾向だ。
ハローワークよ、同じ職種の経験者を通わすのは税金の無駄だから許可しないようにしてはどうか。
求職者支援訓練のデメリット
メリットは雇用保険の受給資格がなくても収入や資産が一定以下なら月10万円貰えるのと、ピンポイントで勉強したいことがあるなら無料で教えて貰えてラッキーというくらいだけど、デメリットが多いのが求職者支援訓練。
申し込みが面倒臭い
国の手続きなのでハローワークでいっぱい書類を書いたり、読みましたというチェックマークを延々と付けないならない。薄めの雑誌の1冊分くらい書類がある。
昔は見学は任意だったけど、ダメダメな訓練校が多いことをハローワークも認識しているからか、高仕込み前に訓練校に見学に行かないとならない。もちろん交通費は自費。
実際に受講するまでにハローワークは最低でも3回くらい、訓練校は見学と面接で2回は行かないといけない。
教科書代が自腹
訓練校によると思うけど、PCスキル系だと4~5冊くらい書籍を買わされる。普通に市販で売っている本。1冊3千円だとして1万5千円くらいかかることも多い。無職に1万5千円も払わせるって頭おかしいし、しかも授業であまり使わない本もあったりする。出版社とグルなのかは不明。
アマゾンとかで買った方が安いんじゃ・・・とか、楽天でポイントで買いたいとかはもちろんダメで、クレジットカードすら使えない。
初日に現金を耳揃えて持っていく必要がある。重たいし場所取るから電子書籍にしてくれよと思うけど、そこはお役所仕事に付き合っていると思って我慢しないとならない。
個人的には自前でテキストを用意している訓練校は優良な気がする。だって、市販のテキストの場合は著者が解説してくれるわけじゃないから、講師の教え方、進め方次第なところがあって不安要素が上がるから。
そもそも、IT系とかWeb系のとかの職種なら、ぶっちゃけテキストに書いてある通りやれば、書いてある通りになることが多いし。棒読みするだけの講師だったら存在する意味が薄い。
応募できるタイミングが限られている
完全にお役所仕事で募集期間はもちろん、面接日、合格発表日まできっちり全部決められている。
おまけに人数が少なすぎたりすると開校しないこともあり、希望のコースに通えるかどうかは天のみぞ知る。
月10万円が安いような気がする
雇用保険の場合は前職の給与や年齢で個別に金額が変わるけど、求職者支援訓練は一律で10万円。
地方で若者だとまぁまぁな金額かもしれないけど、東京などの都市部だったら10日くらいバイトや派遣で働いた方が高かったりするし。
他に交通費実費が出るものの、派遣ブラック労働でも月20~30万くらいの収入になるので、生活の質は落とさないとならない。訓練期間が長いコースだと余計に辛くなる。
前述の雇用保険の延長目的で通っている人はもう少し高い場合が多いが、同じ教室でも人によって給付金の金額が結構違うのも微妙。
最初の給付金が貰えるまで2か月以上かかる
これは実際に申し込みを検討している人から聞かれたけど、給付金はあくまでも生活費の足し。
スムーズに申し込みや面接を突破できたとしても、なんだかんだで最初の給付金を受け取るまで2か月以上はかかる。
正当な理由以外で8割以上の出席率を維持できなければ支給されないし、今すぐお金がいるっていう人には向かない。むしろ教科書代とか交通費とかで万単位のお金が必要だから、そこそこリッチな人じゃないと通えない。
入るのは簡単だけど出るのは簡単じゃない
訓練によってはPCのタイピングテストとかしょうもない試験があるけど、普通に日本語が読み書きできて、まともな社会人としての応対ができれば入学試験はまず落ちない。といっても、まともじゃない人は普通に落ちるけど(笑)。
入るのは大手企業に正社員で就職したり難関大学に合格するのに比べれば、利権ビジネスなだけに1億分の1程度の難易度だけど、ことのほか訓練校を出るのは難しかったりする。
なぜなら「授業が合わない」とかの自己都合で辞めると給付金が支払われなくなるからだ。給付金は雇用保険みたいに1か月ごとに区切った単位で計算するが、ちゃっかり給付金を貰いつつ自己都合で辞めたい場合は計算期間ピッタリで辞めないとならない。好きなタイミングでは辞められない。
また、「他の訓練を受け直したい」と思っても6年間は給付金が貰えなくなるので注意。給付金なしだとしても1年間は受講できない。
給付金を貰いつつ好きなタイミングで辞められるのは就職が決まった場合の特権である。
向いていない訓練に入ってしまうと地獄
前述のように入るのは簡単だけど出るのは難しいので、「やってみたら合わなかった」「自分に向いていない」「講師や教室の雰囲気が合わない」なんて時は大変。
入学試験などをする事務局担当者と講師は別組織の人間なので、入学試験や事前問い合わせの内容と実際の授業に違いがある場合がある。
経験上、授業はテキストを淡々と読み上げてサクサク進んでいくことがあるので、自宅でじっくり勉強しないと理解できない場合もある。教室に「できない子」がいると、講師が付きっ切りになって満足に質問ができない場合も少なくない。
訓練校がブラックだとモチベーションを保ちにくい
この記事に書いてあるようなブラック訓練校の要素を含む場合、訓練校の商売に付き合うのが嫌になることも多い。
ブラック訓練校はハローワークの委託じゃなくて、自腹の民間スクールだったら通いたくなる人がどれだけいるのか考えないとならないだろう。
明るく楽しい訓練校はあまり見たことがない
前職がそこそこ大きいIT企業とかだと、訓練校が入っているような雑居ビルはジメジメしているように感じると思う。
まわりのテナントの人にも微妙な目で見られがちだし、立地やビルの雰囲気は大事。見学時に確認しよう。
あまり最後までいて修了するメリットがない
訓練の最後に修了式というものがあるけど、最後までいるメリットなんて特にない。専門学校とか大学とかと違って学歴として書けないし、どっちかというと無職期間が長引くイメージだけど、訓練校とかハローワークは知ったことじゃない(笑)。
20代とかの若い人で職歴や学歴が乏しい場合は訓練校のことを履歴書にかけるメリットがあるかもしれないけど、訓練と関係ない職種に就いたりする場合はほぼ意味ない。
関連した職種の場合は書くのが有効なこともあるけど、ぶっちゃけ話、Web系とかだと職業訓練で勉強してきたと言うと、職場によってはあからさまに馬鹿にされたりするから注意。分野とか人によるだろうけど、世間的にあまりイメージが良くないんだと思う。
せいぜい空白期間に遊んでいたわけではないことの証明するくらいしか、終了証というのは役に立たなかったりする。
避けた方がいいブラック訓練校の見分け方
求職者支援訓練の学校がブラックかどうかは通ってみるまでわからないことが多い。
求職者支援訓練は頻繁に何度も何度も通えるものでもないので、傾向と対策というのを個人でやっていくのにも限界があるし、比較しようにも情報がなくてわからないことが多い。
そんな中でも、できるだけブラックな訓練校は避けたいという人の参考になる情報をまとめてみた。
電話問い合わせや見学会で見抜く
ブラックな訓練校でも問い合わせ時や見学会では至って普通の場合も多い。ブラック企業でも面接や面談は丁寧ということが多いのと同じである。
なにしろ、受講者が入ってくれないことには訓練校は存続できない(むしろ5年や10年続く訓練校は少ない)ので入口の段階では丁寧なことが多いのだ。
多少は荒があったとしても、形式的ではなく個別に話をちゃんと聞いてくれるかどうかが大事だと思う。
直感を大切にしよう。説明ビデオを流して終わりの説明会なんてところは避けた方が無難かな。
何年も同じリーフレットを使いまわしている
ハローワークに置いてあるリーフレットことだけど、2~3年前と同じデザインを使いまわしていたりしたら要注意。
リーフレットに使う予算がなかったりすることが伺える。民間の専門学校とか会社案内とかで、何年も同じデザインを使いまわすことは普通はあり得ないからである。
まとめ 使いようによるけど微妙な職業訓練
目指している職種とか資格とかのコースがピンポイントでタイミングよく家の近所とかオンラインで受講できるならいいけど、ブラックな要因が多くて面倒っちくなってしまうことも少なくないのが求職者支援訓練。
基本的にはハローワークが訓練校にお金を出すことで成り立っているので、ダメダメ過ぎる訓練校はハローワークにダメ出しするのがよかろう。明らかにダメダメだと指導したり改善に向けて動いてくれることが多い。
数年前に通っていたダメダメな訓練校は今は撤退したのか、ハローワークに申請が通らなかったのか、今は存在していないなぁ。
個人的な経験でまとめると、なんだかブラック的なのが求職者支援訓練である。