派遣社員は“派遣先企業の人”ではなく“調整弁”であるという意味

派遣という働き方は、外から見ると「派遣先企業で働いている」ように見える。
しかし実際には、あなたの雇用主は派遣先企業ではなく派遣会社だ。この一点だけで、あなたの派遣先企業から見た立ち位置は決まる。派遣社員は自社の人材ではなく、必要なときだけ使える外部リソースとして扱われる。つまり、派遣社員は構造的に調整弁として配置されている。
目次
あなたを派遣先企業は雇っていないという意味
あなたを派遣先企業は雇用していない。あなたの雇用主は派遣会社だ。
そのため派遣先企業は、あなたのキャリア形成や昇給、長期的な育成に興味関心がない。派遣先企業が見ているのは“今日の作業ができるかどうか”だけであり、あなたの未来には興味がない。これは冷たいのではなく、最初からそういう契約だからである。
派遣社員は必要な時だけ利用する外部リソース
派遣先企業にとって派遣社員は、業務量の増減に合わせて調整できる便利な存在だ。
業務量や予算が減れば契約を切ればいい。派遣社員は固定費ではなく変動費として扱われる。景気やプロジェクトの波に合わせて簡単に増減できる。これが調整弁としての役割だ。
指示は派遣先なのに雇用は派遣会社という歪んだ構造
派遣社員は派遣先企業の指示で働くが、雇用主は派遣会社。このねじれ構造によって、あなたは常に責任の外側に置かれる。
あなたに何かトラブルが起きても派遣先企業は「うちの社員じゃないから」と責任を持たず、派遣会社は「現場の指示に従って」と丸投げする。結果として、あなたは現場の都合と契約上の都合の板挟みになるが、どちらもあなたを守る気は薄い。
派遣社員は成果物ベースの扱いを受ける
派遣先企業が派遣社員に求めるのは、人格でもキャリアでもなく、今日の作業ができるかどうかだ。
評価制度にも昇給制度にも乗らず、長期的な期待もされない。派遣先企業にとって派遣社員は作業をこなす外部リソースであり、そこに情緒や継続性は求められていない。
派遣社員は派遣先にとっての調整弁として扱われる
派遣社員は派遣会社に雇われている時点で、派遣先企業にとっては自社の人材ではなく外部の労働力だ。
必要なときだけ使い、不要になれば切る。責任は持たず、成果だけ求める。派遣社員は社員の代わりではなく、業務量の波を吸収するための外部リソースとして扱われる。派遣社員は派遣先企業の都合に合わせて増減できる存在であり、その扱いは最初から構造的に決まっている。
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