「大手×高時給×完全在宅」の一見よさげな同じ派遣求人が毎月のように出続ける理由

派遣求人を眺めていると、まるで月刊誌の定期購読のように、毎月同じ職種、同じ条件、同じ仕事内容の募集が沸いてくることがある。

見慣れすぎて「またこれか」と苦笑するが、これは偶然でも、たまたま辞めた人が出たわけでもない。むしろ、辞めることすら織り込み済みの“構造”として運用されている席だからこそ、毎月のように求人が出る。ここでは、その冷徹な仕組みを解説する。

プロジェクトの波に合わせて“人を使い捨てる”前提

制作、運用、デザイン系の仕事は、月ごとに業務量にバラつきが多い。キャンペーン、更新作業、改善施策、季節イベントなど、企業はこの波に合わせて必要なときだけ人を増やし、不要になれば契約を切る。

つまり、毎月求人が出るのは「辞められたから募集」ではなく「今月も必要だから補充」というだけの話であり、人が辞めているのではなく、そもそも“長く置く気がない席”として設計されている。

高時給×完全在宅の派遣は“補充が簡単”という残酷な事実

高時給や在宅勤務中心の求人は応募が勝手に集まるため、企業側にとって非常に扱いやすい。

欠員が出てもすぐ埋まり、スキルの高い人が応募してくることが多いため教育コストも低い。つまり、“替えが効く人材”として設計されている席だからこそ、毎月のように募集が出る。一見すると専門職だから大事にされそうだが、簡単に替えが効く構造のため回転が速い。

成果物ベースの派遣は“作業量”が優先される

デザイン、バナー制作、LP更新、運用改善など、成果物で評価される仕事は作業量で評価されることが多い。

企業が見ているのは今月の制作量、今月の改善タスク、今月のキャンペーン数であり、“今月の作業をこなす人”が必要なだけである。だから毎月求人が出る。月単位で担当者が変わるイメージだ。

毎月のように出る求人は“回す前提で作られた席”

毎月同じ求人が出る理由は、プロジェクトの波、成果物ベースの仕事、補充のしやすさが重なった結果であり、労働者個人の問題ではなく派遣先の構造的な問題である。

まとめるなら、「人が辞めている」のではなく、「最初から長く置く気がない席」だから毎月のように募集される。人が大事にされていないというより、そもそも消耗品として扱われるポジションというだけの話だ。

参考になった! 0
参考になった!