派遣求人の「急募」は実際には1か月後からの勤務開始も有り得るという罠

派遣求人で「急募」と書かれていると、多くの人は「すぐに働ける」「選考スピードが早い」という印象を持つ。仕事を早く決めたい時は、とても魅力的に見える表現だ。

しかし、この急募という言葉は、必ずしも実態を正確に反映しているとは限らない。

大手企業ほどスタートまで時間がかかる

大手企業や規模の大きな職場では、派遣スタッフを受け入れるまでの手続きが多い。

PCの準備、社内システムのアカウント発行、セキュリティやコンプライアンス関連の手続きなどが必要になり、早くても1〜2週間かかることは珍しくない。

さらに、派遣の受け入れ日が月初めや特定の日に固定されているケースも多く、「急募」と書かれていても、実際の勤務開始は1か月後ということも普通にある。

つまり、大手企業の派遣先での「急募」は、実際には1か月後を指していると考えても間違いではない。

本当に急募なケースも確かに存在する

もちろん、すべての急募が形だけというわけではない。

欠員が出て現場が回らなくなっているための火消し要員であったり、短期案件で今すぐ人手が必要であったり、突発的な業務増加に対応しなければならないなど、こうした場合は本当に採用を急いでいる。

このタイプの求人では、面談から就業開始までが非常に早く、数日以内に業務が始まることもある。急募という言葉がそのまま当てはまるパターンだ。

人集めのための「急募」という表記

問題になりやすいのは、実際には勤務開始が1か月先と決まっているのに、応募を集めるために「急募」と表記しているケースだ。

派遣会社としては、早めに候補者を確保しておきたいというのと、企業との契約枠を埋めたいといった事情がある。複数の派遣会社が同じ求人を扱っている場合もあるため、ライバルの派遣会社に先を越されないためというのもある。

求人を見るときに確認すべきポイント

派遣求人では、「急募」という言葉そのものよりも、具体的な就業開始予定日や選考から就業までのスケジュールを確認することが重要になる。

いつから勤務開始が想定されているのか、どのくらい待つ可能性があるのかを事前に把握しておけば、無駄な期待や時間のロスを避けやすい。

派遣求人の「急募」は、本当に派遣先が切羽詰まっている場合もあれば、1か月後くらいを指して何となく使われている場合もある。言葉の印象だけで判断せず、就業開始時期や受け入れ体制といった現実的な情報を得ることが、派遣の仕事探しでは重要だ。

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