派遣の受け入れに慣れていない企業に派遣されるのは超危険である理由

派遣として働くうえで最も危険なのは、待遇が悪い企業でもブラック企業でもなく、派遣社員が1~2名程度しかいなかったり、もしくは全く初めてなど「派遣の受け入れに慣れていない企業」だ。
派遣という働き方を理解していない企業は、派遣を守る仕組みが存在しない。その結果、派遣社員が傷つきやすく、消耗しやすい環境が生まれる。ここでは、派遣受け入れに不慣れな企業がなぜ危険なのかを経験者が徹底解説する。
目次
職歴の多さや派遣先の変更を正社員と同じ基準で評価する
派遣の職歴は契約期間や案件の都合で頻繁に変わるのが当たり前だが、派遣の受け入れに慣れていない企業はこれを理解していない。
そのため、派遣社員の職歴を正社員の転職と同じ基準で判断し、2年や3年満了で辞めた職歴でさえも、「落ち着きがない」「職場でトラブルを起こした問題児」と誤解する。
退職理由というセンシティブな情報を細かく確認したりと、派遣という働き方の前提を知らないため、派遣社員の職歴を正しく評価できない構造になっている。
できることは全部やらせる採用スタイル
本来、派遣は「業務内容を明確にしたうえで契約する」のが前提だが、受け入れに慣れていない企業はその重要性を理解していない。
その結果、「この人は色々できそうだから出来ることは何でもやらせよう」と、業務範囲が無限に広がる危険な状態が発生する。これは派遣契約のルールにも反するが、企業側がそのルール自体を知らないため改善されない。
外注扱いなので使えなければ即契約を切る
派遣受け入れに不慣れな企業は、派遣社員を「外注の出入り業者」として扱う。
そのため、教育やフォローを行うという発想がなく、「使えなければ即契約終了でいい」という短絡的な判断をしがちだ。派遣社員にとっては、評価基準が曖昧で、突然の契約終了リスクが高いという極めて不安定な環境になる。
要求は厳しいのに他社よりメリットがあるわけではない
派遣受け入れに慣れていない企業は、派遣の仕組みを理解していないため、要求だけが正社員並みに厳しくなることが多い。
しかし、待遇や環境が良いわけではなく、むしろ普通の企業よりメリットが少ない。つまり、要求だけ高く、見返りはゼロという最悪のバランスが生まれる。
むしろ何のメリットもないのが最大の問題
派遣受け入れに慣れていない企業には、派遣として働くメリットがほとんど存在しない。
業務が曖昧で、評価基準が不明で、契約終了リスクが高く、派遣の仕組みを理解しておらず、派遣会社との連携も弱い。つまり、派遣として働くうえで必要な安全装置が一切ない。派遣社員にとっては、ただリスクだけが高く、得られるものが極端に少ない環境になってしまう。
派遣というキャリアを誤解し、業務範囲を無限に広げ、外注扱いで簡単に切り、要求だけ高く、メリットは何もないという、まさに派遣社員にとって最も危険な構造を持っている。
つまり、派遣として働くなら、受け入れに慣れしている企業かどうかは最低限の安全判断基準だと言える。
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