派遣会社のブラックリストに登録される人の特徴と紹介されなくなる理由

派遣の仕事にエントリーし続けても、以前とは違って何十件応募しても全く反応がない。顔合わせで落ちるのではなく、“反応”が何もないのだ。

「気になる仕事があればエントリーお待ちしています」と派遣会社は説明する。“あなたにオススメの仕事”も毎週届く。しかし、応募しても一切反応がない場合は「ブラックリスト」に登録されている可能性を疑った方がよい。

公式には存在しないはずのブラックリスト

派遣会社は「ブラックリストは存在しない」と説明したとしても、それは建前にすぎない。公式なリストという形では存在しなくとも、“紹介できない人”として扱われる仕組みは存在している。

派遣という働き方そのものが不安定でブラックな構造であるにもかかわらず、その中で働こうとする側がブラック扱いされるという矛盾。今回はこの構造の歪みを冷静に見ていく。

構造的にブラックな派遣労働

派遣は自由度が高いと言われるが、実際には不安定さとリスクを働く側が背負う仕組みとなっている。

・契約が突然終了する
・収入が安定しない
・派遣先と派遣元の板挟みになる
・“人”が商品として扱われる
・条件を選べるようで、実際は選べない

こうした構造そのものがブラックである。にもかかわらず、働く側が“ブラック扱い”されるという逆転現象が起きる。

実質的には存在するブラックリスト

派遣会社は公式な立場としては「ブラックリストのようなものはない」と説明する。これは形式上は正しい。

しかし、現場レベルでは “ブラック扱い”が共有される仕組みが確かに存在する。

ブラック扱いされる理由として代表的なのは、次のようなものが挙げられる。

連絡が遅い、連絡が取れない

派遣の採用はスピード勝負である。連絡が遅いだけで“扱いづらい人”として記録される。

ドタキャンや無断欠勤

派遣会社や派遣先との信頼関係に直結するため、即座に“要注意人物”として扱われる。

希望条件の要求が厳しい

業務内容や待遇面について改善要望を言うと“わがままな人”扱いされる。

派遣会社や派遣先に逆らう

派遣社員は自由なように見えても、派遣会社や派遣先と対等な立場ではないため、方針や行動指針に背くと“うちでは扱えない人”と判断される。

短期離職が多い

派遣という働き方自体が短期離職を生みやすいのに、責任は働く側へ押しつけられる。派遣会社は長期就業が見込めて、安定的にマージンを稼いでくれる“自動収益マシーン”のような人を優先して紹介する。

派遣先からの悪評価

派遣先での顔合わせNGや更新NGの場合、詳細な理由は本人に伝えられない。しかし、この“NG情報の詳細”は社内で共有される。

これらはすべて、ブラックリストそのものではない。だが、実質的にはブラックリストと同じ機能を果たしていると言える。

派遣会社内での“ブラック人物”の共有方法

表向きは「ブラックリストはない」とされる。しかし、内部では次のような形で情報が共有される。

・社内システムの備考メモ
・担当者間の引き継ぎ
・派遣先からのNG理由詳細
・メールや問い合わせ履歴の参照
・「この人は紹介しづらい」という暗黙の共有

形式上は“リスト”ではないが、働く側にとってはリストと何も変わらない。

ブラック扱いされないための対策

派遣という構造そのものがブラックであっても、働く側が取れる対策は存在する。

・連絡を早めに返す
・ドタキャンを避ける
・条件を柔軟にする
・担当者と良好な関係を作る
・別の派遣会社に登録する
・派遣以外の働き方も検討する

ブラックな仕組みの中では、“自分を守る行動”が必要になる。

事実上存在するブラックリスト

派遣会社は「ブラックリストは存在しない」と説明する。

しかし、現場で運用されている仕組みを見れば、俗に言うブラックリストは事実上存在していると言わざるを得ない。

ブラックな構造の中で、ブラック扱いされるのは働く側にとっては矛盾を感じる。その矛盾を理解したうえで、自分の働き方をどう選ぶかが重要になるだろう。

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