派遣求人サイトのログインから始まるグレーな“裏選考”

派遣会社は表向きは「誰もが平等に働ける機会を提供する」という顔をしながら、実際には法律が禁じる年齢や性別による選別が当たり前のように行われていると考えた方がいい。
その理由は派遣会社の求人を取りまとめたサイトを使うとよくわかる。ある派遣求人サイトではログインしていない状態と、年連や性別などのプロフィールを入力してログインした状態では、表示される求人が自動的に絞られることから、年齢や性別などでもフィルターが作動していると考えられる。
これは派遣会社が裏側で行っている選考の実態をそのまま反映している構造だ。表向きの「公平な求人紹介」と、裏側の「見えない選別」。その矛盾を直視しなければ、派遣労働の問題は永遠に解決しない。
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ログイン後に求人が消える“見えない線引き”
ログイン前には表示されていた求人が、ログインした途端に消えることがある。これは年齢や性別といった、本来は選考に使ってはならない情報をもとに、求人が絞り込まれているからだと考えられる。
雇用機会均等法が掲げる理念とは裏腹に、派遣会社は年齢や性別で応募者を振るいにかけ、そのフィルターを求人サービス側も反映しているのだろう。求職者は求人を探しているつもりでも、実際には「あなたはこの求人の対象外です」と静かに排除されている。
実態は求職者ではなく派遣会社と人材会社寄り
派遣求人サイトは、派遣会社や人材会社からの広告費で成り立っている。
つまり、サービスの“顧客”は求職者ではなく、求人を出す企業側だ。そのため、企業側の都合が良いようにグレーなフィルタリングや、実態と異なる雇用形態での見せ方が平然と行われる。求職者は企業にとって都合よく“選別される対象”として扱われている。求人情報サイトが掲げる「あなたに合った仕事を紹介します」という言葉は、企業側の意向を隠すための飾りに過ぎない。
派遣会社のグレーな人選が透けて見える
派遣求人サイトを使うと年齢や性別で求職者を振るいにかける仕組みがあることがわかる。これは派遣会社が裏側ではどのように人を選んでいるかを如実に示している。また、それは派遣先企業がどのように人材をリクエストしているかも表している。
求職者が求人を選んでいるように見えても、実際にはサービス側が“選ばせたい求人”だけを提示し、見えないところで線引きが行われている。派遣求人を取りまとめたサイトは一見便利に見えるが、利用者がその歪みを直視し、働く側が不利にならない仕組みを求めていく必要がある。
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