日本が世界最悪の派遣奴隷大国に成り果てたシンプルな理由は「使えない正社員の雇用維持」

かつて日本というエセ先進国は、世界トップの経済大国アメリカに次いで世界第2位の経済規模を誇っていた。
今では中国に抜かされ、いずれインドなど、日本の衰退とは逆に急速に経済成長している国々にも抜かされる見込み。
目次
日本は使い捨て派遣社員なしでは成り立たない経済構造
日本は知っての通り、人材派遣発祥のアメリカよりも派遣で働く人の数は多く、世界一の派遣大国である。
エセ先進国を代表するような大手企業の多くは、もはや派遣社員なしでは経営が成り立たないような状況になっている。
派遣で働いたことのある人なら経験的にわかることだが、その会社の正社員の半分以下の年収で、いつ切られるかわからない不安に晒されながら、自分より年収が2倍以上も高い正社員から理不尽な命令を受けたり、あるいは完全放置プレーで業務丸投げで働かされるのが、このエセ先進国の派遣社員の姿だ。
同一賃金同一労働という戯言
正社員と同じ仕事をしているなら派遣社員にも同等の賃金を与えなさいというのが、同一賃金同一労働という戯言である。
だが、実際には正社員と同じように、専門的かつ納期を守らないとならないなどの責任をう仕事をしていたとしても、正社員同等の給与待遇を受けられることはない。
ボーナス、退職金、企業年金、福利厚生、ストックオプションの有無など、特に大手企業で働く正社員と派遣社員の間には2倍以上の待遇格差があるのが普通だ。
「一流大学を出たり就職するまでの苦労が違う」という反論がありそうだが、過去の出来事を過大に評価する考え方こそが派遣格差社会を生み出した元凶とも言える。
コスト削減の要として派遣が使われる
事実として、日本の会社の多くは自社の人間より安い労働力である派遣社員なしでは経営が成り立たないまでに腐ってしまっている。
実際にあったことだが、とある業界トップクラスの企業では、それまで外部の会社に1件いくらいという単位で発注していた専門的な業務を定額料金でやらせ放題な派遣社員に担当させることでコストダウンをしようとしていた。
こんな小学生でもわかる単純な政略しか生み出せない大手企業の社員もアホすぎるのだけど、こうしたコストダウン要員として派遣社員が悪用されるケースは専門職界隈ではよく見聞きする。
当たり前の話だけど、会社がコストダウンに成功して潤ったとしても、ボーナスも退職金もなく定額で働く派遣社員本人には何の恩恵もない。
派遣悪用でコストダウンを言い出した社員はボーナスや昇進などがあるかもしれないけど、派遣社員には1円もボーナスを払わないのである。
形は違ったとしても、これに近い搾取労働は日本各地で行われていることだろう。
派遣奴隷大国になったのは低スキルの正社員でもクビにしづらいから
前置きが長くなったが、派遣奴隷が生まれた理由はシンプルだ。
日本はアメリカなどの海外の先進国と違って、転職に抵抗感を持つ古い体質の人間が多く、大手企業などでは新卒で入社して10年、20年、下手したら定年まで勤めるような人間も少なくない。
海外だとより良い条件やトレンドの技術に触れる目的などで、アグレッシブに転職していくのが普通であり、アメリカの正社員は平均3年で転職するのだという。
日本の大手企業では、不祥事でも起こさなければ滅多にクビにならないし、よほどのことがないと自ら転職したがらないのとは大きな違いだ。
「動かない水は腐る」は大当たり
10年、20と同じ会社で働く正社員は、大体の場合は腐っている人間が多い。
その会社独自の閉ざされたシステムや考え方には精通しているものの、世間的には常識的な知識が欠けていたり、世間一般とズレた考え方になっていることが多い。
そして、一番痛いのは本人がズレていることや、時代遅れのスキルしかないことに気づいていないことが多いことである。
リスキリングが空気の如く当たり前だった派遣社員
新しいスキルを身に着けようという意味の「リスキリング」という言葉を最近聞くようなったけれど、大手企業などに多い、使い物にならない時代遅れの正社員のために作られた言葉である。
派遣社員の場合は数か月や長くても3年で職場を変えないとならないので、常に新しいスキルを身に着けながら生きているので、いまさら「リスキリング」という言葉が出てきた時は笑ってしまったものである。
時代に合わせて新しい技術や知識を身に着けるのは派遣社員にとっては当たり前の考え方だが、ぬるま湯環境の正社員には存在しなかった考え方のようだ。
派遣奴隷大国になったのは使えない正社員の雇用維持が原因
日本の経済構造全般をこの記事だけで全て解説するのは困難だが、日本が派遣奴隷大国になったのはシンプルに言えば、リスキリングという言葉がわざわざ出てくるほど使いものにならない腐った水の正社員の雇用を維持するためである。
日本はサラリーマン、特に正社員が優遇されている国だ。社会保障や普段の生活でも、何かとサラリーマンが優遇されるようになっている。
フリーランスや個人事業主だとマトモに社会保険に入れなかったり、簡単にはローンが組めなかったするのはもちろんのこと、賃貸住宅を契約するのすら困難な場合もある。
社会構造として正社員を優遇してきたし、良い会社に入ることだけを目標にされた子供とかが「お受験」するわけである。
法律的にも正社員はちょっとやそっと使えないくらいではリストラするのも容易ではないから、変わりに有能で安く期間限定で使える派遣社員を企業は雇うという仕組みになっている。
その末路がどうなるかは、経済大国からの転落である。現実がすでに語っていることだ。
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