個別チャットで面倒な仕事を押しつける非公式ルートのわがまま依頼

まともな会社では、業務依頼には正式なプロセスがある。

依頼元、依頼内容、期限、優先度、そして承認ルート。だが、世の中にはこのプロセスを完全に無視し、派遣社員にTeamsの個別チャットで突然面倒な仕事を投げてくる他部署の正社員が存在する。 「ちょっとお願い」「これ今日中で」 という、その軽いタイピングとは裏腹に、仕事の重さは決して軽くない。

では、なぜ彼らはこうした行動を取るのかについて考えてみよう。

正式ルートを使うと“自分の責任”が明確になるから

正式な依頼プロセスを踏むと、依頼者の名前や痕跡が残る。

誰が何をいつ頼んだのか、どの部署が依頼元なのかなどを後から追跡できる。つまり、責任の所在が明確になる。個別チャットで依頼する人は、この“記録”を嫌う。記録が残らなければ、後で問題が起きても「ちょっと頼んだだけ」と逃げられる。責任を曖昧にしたい人ほど、非公式ルートを好む。

派遣社員は断りにくいと分かっているから

派遣社員は立場上、正社員のお願いを拒否しづらい。

「これは私の業務範囲ではありません」と言えば角が立つし、派遣元に悪く言われるリスクもある。その“断りにくさ”を理解しているからこそ、個別チャットで押しつける。相手の弱い立場を利用している自覚は薄いが、行動は完全にそれを前提にしている。

自分の部署のリソースを使いたくないから

他部署の正社員にとって、他部署の派遣社員は“自分の部署のコストではない労働力”だ。

面倒な作業や雑務を外部に押しつけることで、自分の部署の負担を減らせる。正式ルートを使えば、それぞれの部署のマネージャーに確認されて調整が必要になる。個別チャットなら、部署のリソースを使わずに仕事を進められる。つまり、派遣社員は“無料の外部リソース”として扱われている。

自分の依頼が“面倒な仕事”だと自覚しているから

面倒で曖昧な仕事ほど、正式ルートに乗せると反対される。

「それはうちの仕事ではない」「依頼内容が曖昧すぎる」「優先度が低い」という指摘を避けるために、個別チャットでこっそり頼む。自分でも正当性が低いと分かっているからこそ、非公式ルートを選ぶのだ。

個別チャットは心理的に押しつけやすい

個別チャットは、相手を一対一の状況に閉じ込める。

周囲の目がないため、依頼者は気軽に頼めるし、受け手は断りにくい。これは、心理的圧力を利用した依頼方法であり、派遣社員にとっては最も不健全なコミュニケーションの形だ。

自分本位のロジックが正体

個別チャットで面倒な仕事を押しつける正社員は、責任を避けたい、部署の負担を減らしたい、断られたくないという“自分本位のロジック”で動いている。

派遣社員にとっては、業務プロセスを守らない依頼ほど危険なものはない。非公式ルートで始まった仕事は、何かトラブルが起きても責任が曖昧なままとなる。こうした依頼には慎重に距離を取る必要がある。

参考になった! 0
参考になった!