Code; Without BarriersというMicrosoft主催の派遣社員向けセミナーがLinkedInの宣伝大会だった件

少し前にMicrosoftが主催している「Code; Without Barriers」という派遣社員向けのAIセミナーを受講してみた。
これは数か月単位でEラーニングを使ってMicrosoftのAI製品であるCopilotの使い方を学ぶような内容で、一部の大手派遣会社を経由して申し込むことで誰でも無料で参加できる。これを読んでいる人の中にも、派遣会社から案内があって受講登録した人もいるかもしれない。
女性向けとなっているけれど、ジェンダーフリーの世の中、男性でも女性でもどっちにも該当しなくとも、性別問わず参加できる。
無料で受講しておいて内容に文句を付けるのもどうかなと思って言及しなかったけれど、世の中にタダほど高いものはないわけで、その実、Microsoftの自社製品の宣伝大会であった、というのが受講後の感想である。
目次
そもそもCopilotとは何か?
世の中的にはAi=ChatGPTというイメージだけど、Microsoftが手掛けているAIがCopilotである。OSやOffice製品の機能の一部として提供されていたり、そのうち独占なんたら法で排除されそうな機能である。
セミナー自体はCopilotが何かわからないレベルの人も全然OKな内容。むしろCopilotがわかる人が受講しても仕方がないレベル。
派遣先などでExcelとかOutlookとかMicrosoft製品を日常的に使っているなら、ことあるごとに「要約しますか?」とか「AI機能で表を改善しますか?」とか出てくるウザったいアレである。
パワハラ上司が作ったゴミみたいな見づらいドキュメントを勝手に要約したり改善したら契約が切られるから、派遣社員としてはできればオフにしたいのがCopilotであるが、Code; Without Barriersの講師曰く、Microsoftと言えばCopilotというくらいに力を入れている機能だという。
日本で不人気なLinkedInに登録させるのが目的
セミナー自体は視聴に20~30時間以上かかるような膨大な研修ビデオが用意されていたり、無料セミナーの内容としては他に類を見ないほどに充実している。
あまりにも長すぎて、在宅ワーク中に別のPCで垂れ流しにしておいたのは言うまでもないけど、セコイ派遣会社だったエクセルの2時間のセミナーが3千円くらいかかったりするだろうから、さすが世界のMicrosoftという感じはある。
これだけのコンテンツを無料で提供するには裏があるのだろうと誰でも思うはずだけど、その一つとして挙げられるのは現在Microsoftが運営しているものの、日本で不人気な転職希望者向けSNSのLinkedInに登録させることであろう。
Code; Without Barriersでの学習を進めていくと、段階的に提携していたり、あるいはMicrosoft自身が運営している複数のサービスに登録をすることになる。
登録しないとセミナービデオの視聴ができなかったり、学習資料のダウンロードができなかったりして、学習を進めることができない。
クラウドサービスを使った学習をする場合は、ややこしい設定を間違うと課金が発生するし、本格的に業務に近い環境で学習するならば必然的に有料プランのクラウドを契約しないならない。
これが無料で大量のセミナーコンテンツを提供している大きな理由であろう。
LinkedInとは一体なんぞ
その中でも特に登録がウザかったのがLinkedInである。
LinkedInは知らない、もしくは名前くらいは聞いたことがあったとしても、実際に使っている人はほとんどいないはず。
それもそのはず、日本では転職は悪とみなされる風潮が未だに根強いため、LinkedInのような転職希望者向けSNSに登録していると「転職を希望している反乱分子」と現職の組織内で見なされるため、IT系企業などの比較的に転職がオープンな組織以外では、本人のデメリットが相当に大きいからである。
不人気なLinkedInの登録者数稼ぎに利用された派遣社員
個人的な推測だが、inkedInの登録者数稼ぎのため、Microsoftに目を付けられたのが派遣社員だ。
派遣社員は契約期間が決まっているため、現在、派遣会社に登録だけしている人はもちろん、派遣社員として働いている人も数か月後には転職を余儀なくされる。
転職に抵抗感があるとかないとか以前に、転職せざるを得ないという境遇にあるのだから、LinkedInにも喜んで登録してくれるとでも短絡的に思ったのであろう(笑)
派遣会社とMicrosoftもWin-Winの関係
派遣会社がMicrosoftと提携するメリットは何かというと、これは言うまでもなく、数か月単位にも及ぶスキルアップらしきセミナーを提供している印象を与えたり、Code; Without Barriers目的での新規登録者を増やせるということだ。
Microsoftは派遣会社からLinkedInの登録者を無料で大量に供給して貰えるという、わかりやすいWin-Winの関係だ。
正直、数か月単位で転々と職場を渡り歩いてきたような経歴の人が多い派遣社員は、LinkedInで大手一流企業が求める一流のキャリアを持つ人材とはなり得ないと思うけれど、登録者稼ぎというノルマがあるのだろう。
追加セミナーも半分はLinkedInの宣伝
派遣社員にとっては使い道がゼロなLinkedInだけど、登録者を増やすノルマがあるのが懲りずに追加セミナーと称してLinkedInの宣伝をやるから、いい加減ウザったく思えるのも特徴。
派遣の職歴が大量にあったところで、日本でLinkedInを使って求人しているような「意識高い企業」には引っかからないし、スカウトが来るのは怪しい会社か、en派遣でも求人しているどうしてもない派遣会社からスカウトが来るくらいで、本人にとって時間の無駄でしかないことをわかってほしい。
セミナー自体はなんかの役に立つ?
Eラーニングのビデオの講師の人もいっていたが、Copilot自体が中途半端な機能なので、エクセルの表を自動で作ったりしても結局は手直しが必要だったりして、なら初めから自分で作った方が早いんじゃって思えることが多いし、Copilotがいかに使えない機能かっていうのは学べる。
学んだあとは受講の証として、これまた日本ではほとんど使われていないWebサービス上で受講証明書みたいのが発行される。
あと東京限定だけど品川かどこかのMicrosoftの本社でリアルなセミナーイベントに参加することもできる。
オンラインで参加したら、やっぱり某派遣会社経由で参加した女性の派遣社員ばっかりで、スタッフの進行もグダグダだったけど、無料のセミナーなんてこんなもんというのが感想だった。
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