在宅勤務手当に騙されるな!! 交通費支給後に軒並み時給が下がり、そのうえテレワークで大損する派遣社員が多発中

2020年4月に派遣社員にも交通費支給が義務付けられたが、時を同じくして新型コロナによるテレワーク命令が下されるなど、派遣を取り巻く環境が大きく変わっっている。

そして現在、大手派遣会社の『見せかけ福利厚生アピール大会』のトレンドは『在宅勤務手当』だ。一見するとハッピーな施策だが、実際はとんでもない施策だ。有名どころだとマンパワーやリクルートスタッフィングなどが在宅勤務手当の支給を発表している。

交通費が支給されても時給が軒並み下がった

2020年4月に交通費支給が義務付けられた時、それ以前から働いていた派遣社員は同じ時給のまま、それまで自己負担だった交通費が丸々支給されることになった。まさに『やっと人権を取り戻した』という感覚を覚えたのは筆者だけではないだろう。

ところがである。

予想していた範囲ではあるが、2020年4月以降に募集開始する案件は交通費相当分を時給から減らす傾向が見られるようになった。新型コロナでの経済混乱なども背景にあるので正確な理由はわからないものの、交通費分を派遣先に負担させるために時給が犠牲になるのは有り得る話だ。

都内のある派遣会社(フェローズ)では、時給交渉の際にあからさまに「〇〇(最寄り駅)からだと交通費が相当かかるので、派遣先の予算の範囲では時給は上げることはできない」と言われたことがある。交通費は派遣先が負担するだけに、選考の場合も交通費が安く近所に住む人の方が有利になる場合もあるのではないかとも思う。

在宅勤務手当は1日たったの200円!?

大手派遣会社ではテレワーク(リモートワークとも)で働く派遣社員を労うガセハッピー作戦がトレンドになっている。

大手派遣会社のリクルートスタッフィングでは2021年10月から在宅勤務の時に1日あたり200円を手当てとして支給するという。

桁は間違っていない。たったの200円だ。小学生の遠足のおやつ代(300円)よりも安い。

少し計算すれば大損していることが判明する

交通費支給が始まった頃や、新型コロナでのテレワークの試験的な導入の頃は、出勤とテレワークが混在しても、とりあえず1カ月の定期代は支給して貰えることが多かった。

ところが現在ではコロナが長期化するのが明確になったこともあり、交通費は出勤日だけ1日単位で支給されるのが一般的になった。テレワークの時は交通費は支給されない。

数字に強い人ならお気づきだろう。交通費支給が義務付けられた以降の派遣の時給というのは、平均してそれ以前よりも安い。職種にもよるが、交通費に割り当てるために1割引きくらいになっているイメージ。

そんな中、テレワークで働くと交通費分が支給されないわけだから、時給の下がった分、丸々損することになってしまうのだ。

まとめ 在宅勤務手当は派遣社員の大損を誤魔化すため

テレワークで大損している派遣社員を“ガセハッピーな気持ち”にさせるために考案されたのが在宅勤務手当の正体だ。その金額はたったの200円(リクルートスタッフィングの場合)。

事の経緯を考察していくと、まるでギャグかコントに思えてしまうくらいだ。

交通費支給のために時給が下がった(2020年4月以降の案件全般)→テレワーク実施で交通費分を丸々損する派遣社員が続出→たった200円で丸め込む!! という作戦であるのが見え見えなのだだ。見せかけのPR作戦に関心する人が出ないように願うばかりだ。

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