長期派遣でも最初は社会保険加入を回避する裏技的テクニック(成功率50%程度)

「派遣あるある」なのが採用されて実際に働き出すと、なぜか事前の話と業務内容や勤務時間などが大きく違うということ。

許容できる範囲ならともかく、圧倒的に条件がかけ離れていたりすると退職するしかないのが通例なものの、長期前提の派遣だと法律で義務付けられているため、社会保険(健康保険、厚生年金、雇用保険)がフルセットで初日から強制加入となることが多い。

一見するとありがたい法律のように思えるものの、ブラックな派遣先に送り込まれてしまった場合は大きな損失となってしまう罠がある。

社会保険料は1日でも在籍すると1か月分かかる

会社で加入する健康保険や厚生年金などの社会保険料は、基本的に1日でも加入してしまうと丸ごと1か月分かかってしまう。長期前提なわけだから日割り計算というシステムが存在しないのである。同様に月の途中で採用されて加入になった場合も1か月分かかってしまうのだ。

つまり、ブラックな派遣先だと判明して2~3日程度で短期離職した場合、社会保険料で手取りがほとんどなくなってしまう場合もある。

持病などで通院している場合は健康保険切り替えで困る

持病で定期的に病院に通っている人や、虫歯などの治療中の場合、健康保険が切り替えになると2~3週間程度に渡って健康保険証が手元にないという状態になる。

健康保険証が手元になくても、一旦は病院や調剤薬局で全額自己負担として建て替えて、あとから健康保険組合に保険分の返金をする方法はあるものの、この申請方法が非常に面倒なものとなっているのが通例。

健康保険組合によって多少の違いはあるものの、かかった病院や先生の名前はもちろん、病名や病気にかかった経緯なんかも事細かに書かないとならなかったり、とんでもなく面倒な場合も多いのだ。

そのため、短期間で離職する可能性もある派遣就業の場合、しばらくは健康保険証の切り替えが発生しない方がありがたいのである。退職したら退職したで、区役所や市役所などで国民健康保険の切り替え手続きをしなくてはないないので非常に手間だ。

社会保険強制加入を回避する裏技を使う方法

派遣は働きだすまで実際の業務内容や環境がわからないため、ブラックかどうかを調べるためにも少なくとも1週間~2週間くらいは加入に猶予が欲しいのが本音。

だが、社会保険に強制加入される派遣会社でも一定期間においては、加入を回避する裏技が存在するのだ。

ここで説明する方法はあくまでも裏技。すべての場合に使えるわけではないし、実感としては成功率50%あるかどうかというところ。

その方法とは、意図的またはその他の理由で申請を遅らせるということである。

最近はWebの画面で社会保険の加入手続きを自分でやることが多いが、派遣会社によってはシステムが使いにくくて申請がうまくできない場合もあったりする。そんなややこしいシステムだから「うまく登録できていなかった」というような状況はいくらでも発生する可能性がある。申請が遅れたとしても不自然ではないのだ。

圧倒的にブラックな派遣先だったら、働き出して初日の午前中、平均でもせいぜい3日くらいでブラック or ホワイトの判断ができるので、3日も遅らせることができれば大万歳なのである。

ブラックかどうかよくわからない派遣先に採用されて、社会保険の強制加入で困っている場合は参考にしてほしい。但し、あくまで裏技なので何か不都合が起きても完全自己責任である。