顔合わせで重要なのは実際の業務指示者との相性!! 些細なことでも話がかみ合わない場合は要注意!!

派遣の事前面接(顔合わせ、会社見学とも言う)で一番重要なのは、二にも三にも実際の業務指示者との相性である。

そして、実際の業務指示者は契約上の指揮命令者や、契約上の派遣先責任者とも違う場合がある。

派遣会社のアホ営業担当者は基本的に契約させることしか頭にないので、実際に仕事に就いてから後悔しないためにも、この実際の業務指示者とやらとの相性を短時間で確かめる方法を紹介しよう。

まずは業務指示者が誰かを確かめる

Teamsなどでのビデオ会議の場合、派遣先から2~3人くらい参加する場合が多い。

1人は配属先の責任者であったり、派遣会社との窓口になっていて採用権限を持っている人物だ。課長や部長クラスであることが多い。ビデオ会議の場合、顔が何人も並ぶと誰が誰だかわからなくなりがちだが、落ち着いてそれぞれの人物の役割やポジションをイメージする必要がある。

2人目は実際の業務指示者である平社員だ。業務説明の時にチラっと少し喋るだけだったりするが、この人物との相性がとても重要なのだ。縦社会でトップダウンの会社の場合は、業務説明は責任者がして、補足説明やツッコミを少しするだけという場合もある。

だが、積極的にこの人物と会話するのが大事だ。なぜなら、実際の業務で毎日頻繁にやり取りするのがこの人物だからである。むしろ、特にテレワークだと責任者とやり取りすることは退職するまで全くなかったりするので、事実上の「ただ一人の取引相手」みたいなものだからだ。

3人目の担当者はいたりいなかったりするが、大きめの会社の場合は事務担当であったり、入社手続きなどを担当するような人がいたりする。割合的に女性のことが多く、画面に映っているだけでほとんど喋らない場合が多い。まれに勤務時間など規則的な部分の説明を担当することがある。

言葉の揚げ足取りや、些細な事で突っかかってくる時が危ない

それぞれの人物の役割を確認したところで、上記説明の2人目にあたる「実際の業務指示者」と会話する場合のチェックポイントを挙げていこう。

こちらが経歴を説明したり、持っているスキルの説明をした場合に「実際の業務指示者」からツッコミが入る場合があるが、専門的な話の中にどことなく論点がズレていたり、会話のやり取りがぎこちないように感じる場合は注意が必要だ。

例えば、こちらが「青」と言ったら、「それって青緑ですよね?」などと、妙にどうでもいい部分を突っ込んできたりする場合だ。肌感覚で感じるぎこちなさである。

同じような業務で同じ職種だとしても、根元にあるカルチャーが大きく違っていたり、こちらの常識が通用しない相手である可能性があるからだ。

こういった違和感は5分も会話すればわかるものだし、実際に業務に入ると決定的な退職理由になる場合もあるくらいに、こういった直感は大事なのだ。

責任者とのやり取り人間関係も把握すべき

派遣の事前面接ごときに労力を割くのも馬鹿らしく思えるが、余裕があれば事前に派遣先企業の評判を調べておくとよいだろう。

正社員の年収や、評価制度なんかは重要だ。なぜなら、実際の業務指示者と管理職である責任者との人間関係が破綻していたりすると、会社の不満を派遣社員にぶつけてくる場合があるからである。

業務の成果がきちんと評価されているような派遣先だとそういったことはないが、低レベルな派遣先だと平社員の不満を正面で受け止めながら仕事をしないとならなくなる。

そんなしょうもないクソな派遣先に入らないためにも、実際の業務指示者の素性を見抜くのはとっても大事なのだ。