派遣のテレワークが暇な時の対処法とバレないサボり方のコツ

ある調査によると雇用形態を問わず、半数以上の人がテレワーク中に暇と感じたことがあるという。

コロナ禍になってからITや事務系などのオフィスワーク系の派遣は、派遣先企業の方針によってはテレワーク(リモートワークとも)が導入されている場合がある。

テレワークは自宅のインターネット回線を利用して派遣先企業の社内ネットワークと接続し、派遣先から貸与されたノートPCやスマホ(派遣先によってはない場合もある)を利用して業務を行うというもの。

通勤いらずで電車の乗っている時間や出かける準備に関わる時間を丸ごとカットできるのはみちめん、対面での人間関係や物理的なストレスが軽減されるというメリットがある。

その一方、テレワークならではのデメリットや悩みも多い。「テレワーク中が暇」というのは代表的な悩みの一つだ。

テレワークが暇なのは派遣に限ったことではない

実は、テレワークが暇というのは特に派遣社員に限ったものではない。

派遣に指示を出すはずの正社員ですら感じていることなので、まずはテレワークが暇なのはよくあることだと知ろう。

オフィスでやっていたのと基本的に同じ業務だとしても、テレワークになると同僚や上司などとの余分な会話がなくなる。話好きな社員だったら一度話しかけられると、10分や15分は一方的に聞いてもいないことを喋りかけてきたりするが、そういった時間が一切なくなるのだ。

事務系の仕事なら郵便物を受け取ったり、代表電話の対応や、来客対応など社内の物理的な仕事のほとんどがなくなるので、大幅に暇な時間が増えることになる。

そもそもの話、オフィスですら暇な時間が多かった人や職種の場合は、テレワークになるとさらに暇な時間が増えるのが一般的な傾向だ。

テレワークが暇な時の対処法

今は働き方改革(笑)や副業など、働き方を変えたりする変革期でもある。

テレワークで発生した暇な時間を、自分の時間として将来のために有効活用する方法は記事の後ろの方で述べるが、まずは派遣先や派遣会社に忠実な人が取るべき行動から考えたい。

指揮命令者や上長に仕事がないか確認する

大手企業など、派遣先によっては指揮命令者は実務に関わっていない名義貸しの偉い人の場合もあるが、その場合は実務の指示を出している上長や現場の社員に「手が空いているので手伝えることがないか」確認してみよう。

根本的に部署や会社が暇な場合や、契約に忠実な場合は派遣社員に頼める仕事は限られているので、契約外の雑用を頼むわけにもいかないので改善しない場合も多いが、少なくとも派遣先への忠誠心を示すことはできる。

派遣先によっては、聞いてみたが最後、反対にやたら忙しくなってしまう場合もあるので、メーリングリストやグループチャットなどを覗いて周囲の忙しさを事前リサーチすることは必須だ。

仕事のクオリティを無駄に上げてみる

例えば書類を作る仕事があるとして、普段なら70%~80%くらいのクオリティで提出しているとしたら、90%~95%くらいのクオリティまで上げてみよう。

PowerPointの資料だとしてもミリ単位で細かく調整したり、表や図形などをデザイン性を上げてより細かく調整すると、半日やそこらの時間を潰すことができる。

業務に関連する勉強をしてみる

オフィスに出社していた時でも暗黙の了解として、ちょっとした空き時間に業務関連の勉強をしていたという人は多いはず。

事務系職種ならOffice系ソフトの高度な使い方を勉強してみたり、ITやWeb系なら勉強すべきことは常に山ほどあるはず。今やっている業務だけでなく、将来的にやりたい仕事の勉強を進めるのもよいだろう。

テレワークが暇な時のバレないサボり方のコツ

テレワーク中にカメラで常時監視しているような会社も世の中にはあるのかもしれないが、一般的には勤務開始時と勤務終了時にメールやチャット、オンラインのシステムなどで勤怠報告したり、日報を書かせたりする程度の派遣先がほとんどだと思う。

別の言い方をすれば、勤怠報告や日報を作成さえすれば、テレワークの仕事は成立するとも言える。

いや、中には派遣社員に業務委託やフリーランス並みの「完璧な成果物」を求めるブラック派遣先もあるが、明らかな過剰要求なので派遣先や派遣会社を変えることをオススメする。

勤怠開始の報告は完璧に行う

テレワーク中にしっかり仕事をしているように見せかけるには、決められたルールで勤怠報告を余裕を持って完璧に行うのが大事。

9時始業の会社だとしたら、9時ぎりぎりではなくて5~10分前くらいにはメールなりチャットなり、決められた方法で勤務開始の報告をしよう。

社会人なら5分前行動は当たり前という姿勢を見せよう。9時から業務開始なら10分前から業務を行う必要はないので、報告だけしてそのあとは後は完全放置でOKだ。

これはサボるための儀式である。

上司からの電話やチャットには瞬間で応じる

テレワーク中にサボる人は想像以上に多いが、サボっていることを悟られないためには、上司からの電話やチャットには不自然なくらいに瞬間で応じるようにしよう。

昭和のブラック企業とかだと「電話は1コールでとれ」みたいに言われたりするが、1コールでとるのが理想。

自分宛のチャットも通知音などでわかるようにしておいて、何言ってるかわからんような指示だったりしても既読マークを付けたり、「承知しました。やってみます」など一時レスポンスしておくと、実際はサボっていたとしても常に仕事をしているように見せることができる。

Teamsなどのビデオ会議はカメラをオフにする

派遣先によっては急にTeamsなどでビデオ会議が開催される場合がある。

日本の伝統文化を大事にする企業とかだと、顔を写さないと気が済まない場合があり、カメラを映すように言われる場合があるのだ。

その場合は背景の映り込みや服装の乱れには注意しよう。背景はボカしたりバーチャル背景を使用して何とかなっているとしても、さっきまでダラダラさぼっていたわけだから、多くの場合は服装が乱れているはず。

カメラを映す派遣先の場合は、「通信が不安定になるのでカメラはオフで失礼します」と言ってみるのも一つのアイデアだ。

営業職などで社外の初めての相手とやり取りする場合はともかく、社内のしょぼくれたメンツとのやりとりに顔を映し合う必要などない。

日報が義務付けられている場合の対策

派遣先によっては、1日に行った業務内容をメールなどで上司やメンバー全員に報告する必要がある。

日報がそもそもない派遣先もあれば、自由な書式で1日の業務を書いたり、あるいは午前と午後とか、従業員を信用していない会社だと1時間ごとに記述しないとならない場合がある。

日報が細かい派遣先の場合は、そもそも日報を書くことをメイン業務として捉える必要がある。

いざ定時を迎える時に書くことが何もないと困るので、朝の段階や前日の段階で日報に書けそうなことをリストアップしておこう。

例えば、前もって期限より早く終わってしまった仕事でも、別の日の日報に書くために温存しておくなどの対策が必要になる。その場合、ファイルの保存日時には気を付けよう。言うまでもなく、その日のその時間にやったように見せないとならないからである。

PCの操作ログが記録されている場合が多い

よほどの中小、零細企業でもない限り、会社のシステム部門などから各種の設定がされた共通のノートPCを渡されることが通例だろう。

そういったシステム部門が用意したPCは、ウイルス対策ソフトはもちろんのこと、PCの操作ログが記録されている場合がある。

「どのサイトを見たか」などは自宅だろうとVPNを使って会社のネットワークに入っていればバレバレだと思っておこう。

テレワーク中のプライベートのネットサーフィンは、私物のPCやスマホで行うのが常識だ。

テレワークが暇な時にやるとオススメなこと

テレワークさぼりの中級~上級者になると、テレワーク中でも休日に自宅にいる時と大体同じレベルのことができるようになる。

具体的には、

・TwitterなどプライベートのSNS
・LINEなどプライベートのコミュニケーション
・読書、音楽鑑賞、ラジオ視聴
・TV、映画、ドラマ、アニメ鑑賞
・ゲーム(スマホ、PS4、PS5、SWITCHなど)
・室内スポーツ、エクササイズ
・副業、株、投資など
・近隣の散歩、公園などへの外出

ある調査によると40%以上の人はテレワーク中に飲酒経験もあるという。嫌な上司とやりとりする時に飲んでみたり、企画系の諸魔手だと飲んだ方がアイデアが沸いてくるという人もいるという。

むしろ、遠方への外出など、テレワーク中に出来ないことの方が少ないくらいだ。

会社によってはカフェやホテル、ワーケーションなども認められている場合もあるが、そういった場合はさらに出来ることが広がると考えてよいだろう。

テレワークにサボりは付き物!? まとめと注意点

今回はテレワーク中に暇な時間が発生しやすい原因と、サボり方のコツをまとめてみた。

派遣社員の場合は、そもそも職種や会社によってはオフィスでも暇な場合があるので、テレワークの場合は余計に暇な時間が増えることだろう。

少数精鋭のブラック派遣先でもない限り、ある程度は暇な時間が発生することは暗黙の了解なことも多い。なにしろ、派遣先の正社員ですら暇を感じていることが多いのだから。

なお、サボるのは推奨しているわけではなく、全ては自己責任のうえでサボるかどうかを判断して頂きたい。

まぁ、サボってもさぼらなくても契約期間が来たら契約終了になる派遣社員の場合は、経験上では適度にサボった方がお得なことが多いとは思うが。