派遣の仕事は離陸より着陸が難しい!! ベテランパイロットから学ぶ派遣社員の空渡り

飛行機事故は離陸と着陸時に起きやすいが、飛行機は一般的に離陸より着陸が技術的に難しいという。

離陸はエンジン全開で力強く飛び立っていくイメージだが、着陸には細かな判断や制御の技術が要求される。その一方、離陸は離陸で、よほどのことがない限りは途中で後戻りや中止ができないという緊張感があるという意見もある。

今回はLCCなどで旅行の身近な移動手段ともなった飛行機の離陸や着陸に当てはめて、派遣の場合はどうなのかという視点で考察をしていく。

結論を言うと、派遣は離陸より着陸の方が難しいし、安定飛行に入るまでも難しい。

派遣の仕事の離陸 ~仕事に就くまで~

輝かしい学歴や職歴が求められることが多く、何百倍もの書類選考を勝ち抜てて選考試験を何度も通過しないとならない大手企業の正社員なんかに比べると、派遣社員の仕事に就くのはとても簡単。語弊があるかもしれないが、比べると比較にならないくらいハードルは低い。

「どうしたら派遣の顔合わせに合格できますか?」なんて質問はよく頂くが、一般社会人的な基本的なマナーと、派遣会社が言うことに従い、能力以上に高望みし過ぎなければ、数打てば運が迷ってきた段階でどこかしら採用されるのが派遣社員の仕事の“離陸”である。

数打てば運で採用されるのは派遣だ。逆に言うと、どんな経歴の持ち主でも数を打たず、運も回ってこない段階だと採用されにくいというのはある。

派遣の求人が少ない地域だったり派遣での募集が少ない職種だったりすると、数を打つというのが難しいために運が良くないと採用チャンスは少なくなる。

数を打つためには1つの派遣会社への登録では限界があるので、複数の派遣会社の登録の方が有利という理論が成り立つ。

派遣は離陸から安定飛行までが超大変

派遣の離陸は、つまるところ運によるのと物量作戦が中心的な作業なので、それほど特殊技術は必要ないことはわかったと思う。

しかし、派遣で大変なのは離陸で急上昇して安定飛行に入るまでの段階なのだ。

離陸してしまうと簡単にキャンセルできないし、何がなんだかわからないままで「即戦力」を求められたりと、不安定な体制のままで飛行を続けないとならない。離陸してから事前に聴いていた話と違うなどの理由で墜落してしまうケースも多いわけだ。

時給が相場より安い仕事だから仕事内容がソフトなものかと思えば、単に予算がない企業なだけだったりして、要求は給料以上なことも現実には多い。まさに離陸してみないと何も景色が見えないのが派遣なのである。

安定飛行に入れば数カ月~最長3年は飛べる

就業から初回の契約更新までが離陸だとすると、2回目以降の契約更新からは安定飛行に入りかけた段階と言える。

しかし、あくまでも「安定飛行に入りかけた」というだけなので、まだまだ安心はできない。派遣先がブラックの企業の場合、契約更新ごとに同じ給料なのに要求が上がってきたり、派遣会社もそれを容認していたりするからだ。

NTTコミュニケーションズというOCNなどのプロバイダを運営する企業に派遣されていた時、同じくNTTクループのテルウェル東日本(今は名前や組織が変わっている)の営業担当者に今からすると有り得ないようなことを言われたことがある。

契約更新の際の面談で「慣れてきただろうから、今後はさらに仕事のスピードアップとクオリティアップを目指してください」などと抜かしてくるのである。もちろん、給料は変わらずである。同じようなことは別の派遣先でテンプスタッフクリエイティブ(こちらも組織変更あり)のクソ営業に言われたこともある。

ボーナスも退職金もない派遣社員にこういうアホな要求を出すのは、派遣先だけでなく派遣会社である場合も少なくないのだ。

もちろん、そんな派遣会社に長居しても良いことは何もないので、派遣会社のスタンスは早めの段階で把握する必要がある。安定飛行に入った段階で、周囲の状況を確認していくべきだ。

離陸は着陸を使うしストレスも溜まる

派遣社員の着陸、つまり契約終了が近づいてきた時の心構えである。

飛行機の場合は無事に目的に着陸できれば一安心と言ったところだが、派遣社員の場合は無事に着陸できたからと言って、特に無事な状況というのがないというのが残念なところ。

望みの職場で望みの条件で直雇用されそうなら有利に話を進めるべきだし、契約終了にしても失業給付の条件に関わるので「こんなクソな派遣先や派遣会社はこっちからお断りだ」などとカッカせず、有利な給付条件になるように穏便に話を進めるべきだ。

派遣切りを言い渡されても「(ブラックだと思っていても)良い派遣先だし、ぜひ継続したかったけど仕方ないですね」くらいなセリフは用意しておこう。そうすれば3年満了でなくても会社都合的な扱いで有利な給付条件になる。

派遣の着陸は大した喜ばしいことではないものの、カッカしたあまり事故を起こすのは良くないので軟着陸を目指すべきだ。そうしないと次にあったかもしれないチャンスすら道着けれで墜落してしまう結果になる。

まとめ 派遣は着陸までが大仕事で手が抜けない

派遣で仕事を探している時は離陸のことばかり考えてしまいがち。

しかし、実際には離陸したあとの方が大変なことは多い。そして、安定飛行に入ったとしても数カ月から最長3年で着陸しないとならない。

ここまでが1つのプロセスなのだ。実際には安定飛行に入る前に墜落するケースも多いし、気が更ける部分は安定飛行の時のほんの少ししかないのが派遣の実情なのである。

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