複数の派遣会社を利用して募集する企業はブラック確定と言える理由

世の中には様々な派遣会社があるが、事務系を得意と派遣会社もあればWeb系やIT系など特定の専門職を得意とする派遣会社がある。

たまに事務系メインのはずの派遣会社でも専門職を扱っていたりもするけど、そんな所はツールの専門的な話とかが一切できないのでトラブルになるから避けた方がいいのはもちろんだけど、派遣先企業も派遣先企業で複数の派遣会社を使って派遣社員を集めようとする場合がある。

それが職種別に「事務系職種を採用したい場合は事務系に強い派遣会社」とか「エンジニアを採用したい時はエンジニアに強い派遣会社」とかの使い分けなら問題ないものの、同じ職種の募集で複数の派遣会社を使い分けている場合はブラックであると確定していいと思う。

求職者側も複数の派遣会社に登録しているのが普通

例えば、Web系の職種で派遣案件を探しているAさん、Bさん、Cさんがいるとしよう。

そして、ある企業で日常的に取引している派遣会社はWeb系職種を得意とするA派遣会社、B派遣会社、C派遣会社の3社があるとしよう。

先に言いたいことを言ってしまうと、特定職種に絞ると派遣業界は狭いため、AさんもBさんもCさんも、みんなA派遣会社とB派遣会社とC派遣会社の登録スタッフである可能性が高いのである。

つまり、企業側が複数の派遣会社と取引した方が良い人材をスピーディーに採用できると思っていたとしても、派遣会社というフィルターの種類が違うだけで、紹介されるスタッフはほとんど同じなのだ。

派遣会社ごとに契約書や各種の手続きが違ったり、それぞれの派遣会社の営業担当者とのやりとりが発生することを考えるとアホらしいことのように思えてしまう。

企業側のアラが見えてしまうこともある

派遣求職者側からすると同じ時期に似たような案件が各社で掲載されると、「あの派遣先企業は複数の派遣会社に同時に求人を出すブラックだな」と簡単に察しがついてしまう。

複数の派遣会社に求人を出してそこから事前面接をして1人を選んだりすること自体もブラックであり、日常的に複数の派遣会社と「仲良し」ということは、欠員が出てもすぐに補充できる体制が整っているということで、人を大事にしていない派遣先と見なされて、能力のある人材が煙たがって逃げて行ってしまうのだ。

優秀な人材を採用するどころか、複数の派遣会社で募集を出すと優秀な人材が避けるようになってしまうのだ。

まとめ 複数利用企業は派遣社員の入れ替わりが激しいことが多い

実感として、同じ職種なのに複数の派遣会社と取引していている派遣先業は人材を大切にしていない傾向が感じられる。

部署内の同じ職種でも色々な派遣会社から派遣されたスタッフがいると、なんとなく人間関係がギクシャクしてしまうし、使い捨て人材感が満載な雰囲気が漂う。

それよりも一つ、あるいは少数の派遣会社と付き合っている派遣先企業の方が、紹介された派遣社員を日頃から大事にしていたり、派遣会社とのコミュニケーションの質が高いために情報のやりとりがしやすい場合が多いように思う。

派遣求人で複数の派遣会社に募集を出していたり、派遣先で働き出してから複数の派遣会社名を見聞きするようなら、その先の進路について警戒した方がいいだろう。