派遣求人の「柔軟に対応できる方」という暗号

派遣求人で「柔軟に対応できる方」と書かれているとき、その言葉はだいたい現場の混乱をオブラートで包んだだけである。
派遣は説明不足のまま投入されることも珍しくない。そこに「柔軟」という言葉が加わると、曖昧さと丸投げの匂いが一気に濃くなる。聞こえは良いが、実態は便利屋の募集に近いこともある。
目次
派遣求人で「柔軟」が意味するもの
業務範囲が最初から曖昧である可能性が高い。
派遣先は忙しいから人を呼んでいるのであり、業務整理が追いついていないことも多い。説明された仕事と実際の仕事が一致しないのはよくある話で、その場の状況でタスクが増えることも普通に起きる。
役割が固定されていないため、誰の仕事か分からないものが自然と派遣に流れてくる。柔軟さを発揮した人ほど負荷が増えるという理不尽な流れが完成する。
派遣だからこそ起きる丸投げ構造
派遣は組織の外側にいる扱いになりやすく、軽く見られることがある。
「柔軟に対応できる方」という募集条件は、現場の未整理を派遣の器用さで埋めてほしいという願望の表れであり、計画性の不足を前向きな言葉で包んだだけのものでもある。
決めていない、決められない、決める気がないという三段構えのまま派遣を呼び、あとは自分で何とかしてほしいという丸投げが発生しやすい。柔軟という言葉を盾にしておけば、説明不足も曖昧さも許される空気が生まれる。
派遣の柔軟さは無限ではない
柔軟性は本来、変化に対応できる強みであり、派遣として働く上でも役に立つ能力である。
しかし、求人票で使われる柔軟性は、しばしば無限の受け皿として扱われる。柔軟に対応できる方という言葉を使う側は、まず業務範囲を説明し、役割を明確にし、丸投げを避ける努力をするべきである。
柔軟という言葉に甘えているのは誰なのか、少し冷静に見れば分かる。
柔軟さの裏側
派遣求人で「柔軟に対応できる方」という一文を見たら、そこに書かれていない仕事を想像しておくといい。
柔軟さはスキルの一つだが、無限に引き受ける義務はどこにもない。
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