「派遣社員は社員食堂が利用できない」という都市伝説は本当なのか検証してみた

よく派遣社員の差別を語る時に出てくる話の一つが「派遣社員は社員食堂が利用できない」というもの。

それも実際にリアルで現場に居合わせている本人の口からではなくて、見た、聞いたレベルで伝聞され、尾ひれが付いて誇張されている場合がほとんど。

個人的には派遣社員として勤めて派遣先の社員食堂があるのに社員食堂が利用できなかったことは一度もない。むしろ「ぜひ利用してください」とアピールされることしかなかったので、派遣だから社員食堂

最近読んだ2015年に出版された本だと『楽天の社員食堂は派遣社員は利用できない』と紹介時にも面接時にもはっきり言われるそうだが、世間的には半社員は社員食堂が利用できないのはごく限られた企業だけであるとリアルな経験者から言いたい。

むしろ社員食堂は企業の利益になるから使わせたい

そもそもの話、今どき社員食堂がある会社は一部の大手企業や、地方や郊外にある工場などの事業所くらいなものだと思う。数十人レベルじゃ仕出し弁当がいいところで、食堂として採算が採れないからだ。

それでも社員食堂がある会社は福利厚生として、一般の店舗より安く食事を提供したり、健康に配慮したようなメニューを提供しているなど何らかの付加価値がある場合がほとんど。もしくは、前述のように郊外にあって付近に飲食店がない場合だ。

以下、記憶にある範囲で派遣社員を取り巻く社員食堂事情を3つほど書いてみる。

光学機器大手 タムロンの場合

光学機器というか、わかりやすくいうとカメラのレンズを自社ブランドやOEMで作っているタムロンというメーカーだと、やや郊外に事業所があり、数百人の従業員が一斉に昼休みを取ることから社員食堂がある。

ここは「安い、まずい、早い」の典型的な社員食堂だが、大盛りのカレーライスが250円くらいだったりとまずいけど利用価値があった。派遣社員にも(唯一の)福利厚生として提供されているので、初出勤日にぜひ利用してくれと紹介された。

読売新聞社の場合

新聞社というのは24時間営業。急な事件などに備えて夜間も勤務している人がいる。不規則なのだ。

食堂は24時間営業ではなかったと思うが、一般的な昼休み時間帯だけでなく、不規則な勤務体系に合わせて朝や夜なども営業していた記憶がある。独身の人なんかは朝、昼、夜の3食とも利用する人もいた。

和食、洋食、中華など、ジャンル別に民間業者っぽいテナントが入っていて、それぞれが競い合っているので世間より値段が安めだが味は良かった。商業ビルのフードコートのような感じなので、社内に出入りできる人なら打合せなどで来ている人も含めて、誰でも自由に利用できた。

野村証券の場合

東京駅近くという場所柄もあって、付近に飲食店は多いものの、ランチ時間帯は混みあったり、少し高めの店が多いという事情がある。

野村証券の本社ビル内には社員食堂があった。券売機式の普通の食堂という感じだが、雇用形態問わず従業員向けということもあって、味も雰囲気もあまりよくなくて数回しか利用しなかった。周りがその会社の従業員だけで、ギスギスした会社の場合は息抜きにならないのだ。

人材会社パソナの場合

記事執筆時点ではビルが解体されているが、かつてあった植物が壁面に生えた東京の大手町のパソナ本社ビルには、一般の人も利用できるカフェが1Fにあり、地下にはパソナ関係者だけが利用できる食堂があった。

500円で日替わりのメインプレートと、ハーフバイキングのような東京都心では有り得ない破格のお得感あるメニューだった。一度、パソナの社員に連れられて利用したが、特に入り口にゲートがあったり、社員証の確認などもないので、ある意味、誰でも利用できるような場所だった。

上層階には入館証がないと入れないパソナ専用の食堂があって、メニューが豪華らしいがそこには行ったことがない。

まとめ 見た、聞いたレベルの話が多い

色々な分野に都市伝説は付き物だが、派遣社員における社員食堂が利用できないということに関しては、ごく限られた場合だけである。

社員食堂は高級フレンチでもない限り、大量に作って大量に売って利益が出るような収益構造が多いはずなので、できるだけ多くの人に利用させたいのだから、利用制限する意味がないのである。ごく稀にある大手IT企業とかの無料の社員食堂とかはその限りでない気もするが、それもごく限られた世界の話である。

もっとも、コロナ移行は派遣もリモートワーク中心でランチでの外食自体が懐かしいものになりつつあるけども。

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