ブラック企業を見抜くには面談で「ブラックですか?」とストレートに聞いてしまうのが最良

ブラック企業と言っても色々あるが、できればブラック企業で働きたいというのが普通の人の考え。

だが、ブラック企業というのは頻繁に人が入れ替わるため、面接や面談に担当者が慣れており、むしろ普通の企業よりも対応が非常に丁寧なことが多い。

丁寧な面談は後ろめたさを覆い隠すため

面談が妙に丁寧なのは、前任者が鬱病で辞めたり絶賛休職中であるという事実を隠すためだったり、最近辞めた2人の人間の補充が目的、2人分の業務を一人でやらすためだったりするのだけど、求職者として大事なのは「丁寧な面談=ホワイト企業」という誤解をしないことである。

ではどうやったら、ホワイト企業のように取り繕ったブラック企業の面談担当者の化けの皮を剥がすことができるのだろうか?

それはストレートに「実はブラック企業ですか?」と聞いてしまうのが良いが、それでは万一ホワイト企業だったときに就業のチャンスを自ら身がしてしまうことになってしまう。

言葉を濁しつつブラック企業を探る方法

経験上、ブラックかホワイトか怪しいという企業の面談を受ける場合、性善説で「きっとホワイト企業だろう」「よさそうな企業と面談した」と思えた場合でも、入ってみると同じ担当者とは思えないくらいの態度が悪かったり、問題ありの場合が少なくない。

それは良い子ちゃんのふりをしたブラック企業の担当者のせいでもあるが、身を守るための鋭い質問をしなかった求職者側にも問題があるのだ。

ブラックかホワイトか確信が持てない場合は、お茶を濁しつつ、以下のような質問をしてみればいい。いずれも入ってからでは取り返しがつかないブラック企業を回避するうえで有効である。

担当者様をはじめ、実際の残業時間はどの程度ですか?

求人広告などにも目安の残業時間は書かれているが実際どうなのかどうかを聞く最終質問である。

求人の通りなのかどうか確認できればいいが、実際の話を聞いているだけなのに嫌な顔をした場合などは要注意。現場に上から目線の管理職が面談している場合は、現場をよくわかったりすることも多いので、そもそも信用してはならない。

募集の背景や直近で辞めた人間の退職理由は?

新規事業だったり業績好調とかでない限り、中途採用や派遣の採用は90%以上は何らかの理由で生じた欠員の補充である。

そして、人が退職する場合は80%くらいは人間関係の問題である。

つまり、統計学上としてかなりの確率で目の前の面談担当者なり、管理職らしき人物のせいで前任者はノイローゼになったり嫌気がさして辞めているのだ。

前任者の退職理由をそれとなく聞き出すことが身を守る重要にヒントとなる。「家庭の問題で・・・」とかお茶を濁してきたら危険信号だ。人はそんなにそんなに家庭の問題で仕事を辞めないので、パワハラや嫌がらせ、給与に見合わない圧倒的な業務量のために辞めた可能性を疑った方がいい。

まとめ ブラック企業の特長を知って回避しよう

何社かのブラック企業に勤めたことがあるが、業界や職種が大体同じであれば、その特徴は大体同じであると言える。

病的なまでにブラック企業に染まってしまった人間からは、ブラックをブラックと思わない病的なオーラが出ているものである。人の話を聞いているようで聞いていないのは、多忙過ぎて精神分裂病的な症状を持っている可能性がある。

面談という短時間でブラック企業オーラを見抜くのは難しいが、細かいをことを色々質問しているうちに「えっ?」とか「うん?」とか、一瞬だけ見せる違和感がヒントだったりする。自分の身を守るためだけと思って、上で紹介したようなものを参考にして、少し相手が嫌がるような質問を2つ3つぶつけてみるのが効果的だろう。