某大手監査法人での派遣勤務は低賃金+パワハラ+モラハラのブラック環境の理由を解説

監査法人とは、公認会計士が5人以上集まって設立する法人で、企業の財務諸表が正しく作成されているかをチェックする専門集団である。

という堅い説明は本稿ではおいておくとして、日本には俗にBig4と呼ばれる大手監査法人が4つほど存在して、事務系から専門職、クリエイティブ職まで幅広い職種で派遣求人を出していることがあるから、監査法人で派遣勤務してみたいと考えている人もいることであろう。

実際に某大手監査法人で勤務したことがある経験から、一般企業との違いや内情について差し支えない範囲(笑)で解説してみよう。

なお、とある某大手監査法人の一部署でのことに過ぎないから、監査法人が違ったり部署や職種が違えば該当しない場合も考えられるけれど、全体的な業界の傾向としては参考になる部分もあると自負している。

公務員のようなマッタリ環境で使えないポンコツ職員が多い

マッタリしていて安定しているなら素晴らしい! と早とちりしてはいけない。

そこは派遣社員である。数か月という短い契約期間ごとの更新だから、安定もしていなければ、日々が更新査定のようなものであることを忘れてはいけない。

平均的な派遣を雇う一般企業と比べて、勤続年数の長い正職員(正社員ではなくて職員と呼ぶ)が多い。10年20年勤めている古株(ポンコツと呼ぶ)がそこらじゅうにいるイメージである。

20年前なんてスマホもなかったような時代で、今とは文字通り世界が違ったけれど、そんな大昔から同じ組織にべったり在籍している人間ばかりの環境である。

大手監査法人に正職員で勤めていたら不祥事を起こすか自分で辞めるかしないと転職を迫られることはないから、能力が高くなければ生き残れない一般企業で、さらに能力が高くないと生き残れない派遣という立場で働いている皆さんからすると、低能のポンコツぱかりだと思って差しつかないくらいのポンコツがウヨウヨしている。

「派遣さん」と呼ぶ人多数、差別階級社会

一般企業でもそういうモラルのない職場は存在するけれど、普通の当たり前の呼び方として派遣社員のことを「派遣さん」と今どき呼ぶ人が普通にいるのが大手監査法人という階級社会である。

「〇時に派遣さんと打ち合わせ」「〇時に新しい派遣さんの採用面接」などと、outlookの共有スケジュールに書き込まれていたりするのは普通だ。

自分たちは能力的にはポンコツだけど、正規の職員だから派遣なんかより偉いんだぞ、格が違うんだぞ、というコンプレックスが見え見えのキモチワルイ環境に耐えられないと大手監査法人で派遣勤務するのは難しい。

部署や職種によっては8割以上が派遣社員

セキュリティに厳しい割に、割かし何でも組織に関するファイルが自由に閲覧できる環境で、役職とか雇用形態が一覧になっているエクセルが転がっていたので暇な時に時間つぶしとして眺めていたら、部署や特定の職種においては、ほとんどが派遣社員という場合があった。

その部署とは各種のデザイナーとか動画編集者がいるようなクリエイティブ系の部署だった。

監査法人に何でそんな職種の人がいるの? と思うかもしれないけれど、封筒とか名刺とかカレンダーのノベルティグッズを作ったり、広告などのデザインをしたりするからである。SNSなんかに投稿する動画を作ったりもするのである。

この手の制作物というのは制作会社やデザイン会社などに外注してもいいが、1件何万円という単位でお金がかかるから、時間貸しで件数問わず働かせ放題の派遣社員として雇う場合もあるのだ。

件数とか制作物の内容によっては、どう考えても割に合わないこともあって、これだったら外部の人間として請けた方が儲かるって思うことも少なくはないが、文句を言ったり反抗的な態度を見せるとアッサリと切られてしまうのが派遣社員だ。

このシンプルな説明だけでも、雇う側にはめちゃくちゃメリットがあることがわかるだろう。

時給や給与水準が低い

あくまでも公認会計士など以外の一般職の場合においてだけ言及するけれど、意外にも大手監査法人自体の給与水準というのが高くないというのが原因でもある。

なんせ周りはポンコツが多いというのもあるし、一般企業と違って利益をとことん追求するような業態ではないから、給与水準を上げるのが難しいのだろう。

一般論だけど、ブラックベンチャー企業と老舗の大手監査法人とかだったら、前者の方が実は短期的な時給は高い場合もあるのは世間のルールである。

環境や設備はよくはない

派遣社員として色々な大手企業に勤めると、同じ大手でもオフィス環境は天と地くらいに開きがあることを知る。

地に近いところだと、壊れかけたウォーターサーバーがあるのみ。

天に近いところだと、軽食や職場が無料だったり、世間より安い値段で提供されていたりもする。ソフトドリンクやおやつが無料で提供されることも少なくはない。

某大手監査法人がどうかというと地に近い方であり、フリーな休憩スペースすらなかったり、都心だけどビル内に飲食できる施設がなくて、オフィス内は居心地が悪いから外に出たくなるものの、悪天候や猛暑でも10分くらい歩いて外に食べに行かないとならない。

セキュリティ研修とかで丸3日くらいかかる(笑)

セキュリティ研修自体は大事なことだけど、派遣社員の場合は派遣先が変わるたびに似たような研修を受けているわけで、大体似たような内容の一般的なセキュリティ研修である。

ほとんどは動画を観たり、スライドショーの文章をひたすら読んだりして、確認テストを受けるというものだけど、これはクソだるかった。

なんせシステムの都合で動画の読み込みが止まったり、確認テストの画面が呼び出せないのである。

一葉、業務命令としての研修だから、そのことを伝えると、「PCの再起動をしてみて」とかブラウザを変えてみてと言われるだけのポンコツさ。

いや、研修システムのトラブルだから、ローカルのPCを再起動してどうなるって話でもないのだけど、ポンコツと付き合うというのはこういうことである。

まとめ 大手監査法人の派遣勤務のおすすめ度は低い

あくまで派遣勤務に限ったことだけど、若い人も若くない人もとにかくポンコツが多いのが嫌だった。

そのくせ、正規職員のプライドを見せつけられるような場面も多く、差別労働を形にしたような雰囲気があった。

そんなものを体験したい人にはオススメだけど、体験したくない人にはオススメできないというのが正直なところ。

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